G.I.ジョー
G.I. JOE: THE RISE OF COBRA/監督:スティーヴン・ソマーズ/2009年/アメリカ
こちらの記事は、2011年に書いた、G.I.ジョー/チーム★アメリカ・G.I.ジョー | 映画感想 * FRAGILE を一部加筆修正して転載したものです。
あらすじ:邪悪なテロリストに対抗し、国際警備組織「G.I.ジョー」が結成された。テロの標的とされたパリで大暴れする。
※ネタバレしています。注意書きはありません。
この映画はおもしろくないらしいと聞いておりまして、でも私、マーロン・ウェイアンズが好きで好きでならないので、マーロンが見られればそれでいい、くらいの気持ちで見ましたよ。そしたら、まあ話は300回くらい観たようなものでしたが、好きな俳優がたっぷり出ていたので、これはもうぜんぜん文句ないですね。話も破綻しているとかではないんですよ、めちゃめちゃなだけで。
あらゆる金属を侵食する化学物質「ナノマイト」というものが出てきます。これが世界征服を企む悪の組織に強奪されるんです。それで、あれやこれやとするわけです。強奪したのは誰なのか考えてるシーンなんか「犯人は、すごいお金持ちに違いない!」とか言っちゃってね、ほんっと子供。なによ、お金持ちって。「ナノマイト」、映画って「ナノ」ってつけりゃ万能だと思ってますよね。一昔前だと「マイクロチップ」「スーパーコンピュータ」とかね、万能でした。で、強奪した犯人は、「世界征服を企む悪の組織」なんです。どうです、この響き。世界征服を! 企む! 悪の! 組織! しかも名前が「コブラ」! ダサ! たまらん!
「コブラ」には、恐怖を感じない最強の兵士たちがいるんです。もう、これだけ子供っぽいと怒る気になれないでしょう? で、マッドサイエンティストのコブラ・コマンダーがね、わるーい感じなんですよ。
チーム「G.I.ジョー」のほうは、主人公デューク(チャニング・テイタム)のキャラが若干弱いです、体格はいいんですけどね、朴訥フェイスだし……と、そう思うと悪くもない気がしますね。悪くないです、地味ですが。デュークの友達で狙撃の名手リップ・コード(マーロン・ウェイアンズ)。おちゃらけキャラでした。マーロンがスカーレット・オハラ(レイチェル・ニコルズ)を口説いたりしているシーンなんか、そこだけ見ると『最終絶叫計画』シリーズのワンシーンかと思いますから。しかしそれにしてもいつみてもマーロンはかわいい。筋肉のみせびらかしもあってたいへんよろしい。アクションは残念ながら少なかったですが……。しかしスカーレット・オハラって。
どうみても変態のスネークアイズ(レイ・パーク)は、特に口のとこがおっかしくって、出てくるたびに吹き出しそうでした。ただ、さすがこの人はアクションがはんぱない、かっこいいです。スネークアイズと因縁の対決をするストームシャドー(イ・ビョンホン)。白い忍者ってどうよと思ったけれども案外いいな……。ストームシャドーの少年時代は『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(2008年)のなまいきな子供、ブランドン・スー・フーです、いやあ、ほんとこの子はすごいです。今知りましたが『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』がデビューだったんだね。将来たのしみですね。
他にも、デュークさんの元カノで敵であるバロネス(シエナ・ミラー)の弟にジョセフ・ゴードン=レヴィット、デュークさんたちの上司にデニス・クエイド、訓練シーンではブレンダン・フレイザーが筋肉ぶりぶり言わせながら出てきてたまりません。これだけ好きな俳優ばっかり出てくるのに、文句いうほうがおかしいってもんです。
終盤、北極地下基地での戦いは、水中なのにスピード感とかがなんかおかしくて宇宙に見えちゃう。『スターウォーズ』のデス・スターのところみたいになっちゃってるんです。コブラ・コマンダーは最後まるきりダース・ベイダーみたいになるし、なんだあこりゃあと思いましたが、しかし、すべて許す! マーロンがおろろ~となりつつ活躍するし、「なんだかよくわからんけどすごいメカ」とか「なんだかよくわからんけどすごいスーツ」とか出てきて、あほで良いのです。爆発もたっぷりあるし、車だって潰しまくる。爆発は250回以上、潰した車は112台とかいう話です。それだけやってくれれば満足ですよ。すべて許す!


