シン・エヴァンゲリオン劇場版:||/エヴァはずっと、私にやさしくなかった

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シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

監督:庵野秀明/2021年/日本

この記事は2021年に書いた記事を修正し転載したものです。

TOHOシネマズ新宿 スクリーン10 L-26で鑑賞。『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズを劇場で観たのは初めてです。

あらすじ:最後のエヴァンゲリオン。

ネタバレはありません。

TVシリーズが放映されていたとき、私は大学1年生だった。当時、日本大学芸術学部の漫研にいた私のことを、ものすごくいじめてくる4年生がいた。何が気に食わなかったのか、今でもわからない。ただ、私が『新世紀エヴァンゲリオン』の話をしたとき、「DAICON FILMも観てないくせに」と言ってきたことは覚えている。

もともとは中学生の頃に観た『ふしぎの海のナディア』でガイナックスを知った。田舎に住んでいた子供が、DAICON FILMを知るよしもない。いじめに耐えられず、私は漫研を辞めた。私がオタク扱いをされないときに憤るのは、この出来事があるからだ。私は私がオタクであることを認めたいのだ。何を観ていて、何を観ていないかという理由でオタクかどうかを判断されるのがとても嫌なのだ。

エヴァが悪いわけではないのはわかっている。だが、物事のことを思うとき、別の物事が引きずられて思い出されてしまうのは、仕方のないことだと思う。テレビ放映が終わり、私はエヴァに対する興味を失った。旧劇は観ていない。新劇は劇場では観ておらず、あとになって『』と『』を観ている。たしか感想も書いたはずだが、たいしたことは書いていない。

その後数年が経ち、おそらく2016年あたり、ライターがひとり飛んでしまったから、書くのが早い人が必要だという理由で、エヴァンゲリオン解説本に原稿を書いた。2日しか時間がなかったため、TVシリーズも見返さずに書いた。

そこで私のエヴァンゲリオンは終わっていた、はずだった。最近になって、アマゾンプライムに『』『』『Q』が揃っていることに気づき、一気に観た。めちゃくちゃおもしろかった。私はやっぱりエヴァンゲリオンが好きなんだと思った。

ところで私は、ある漫画家が好きではない。作品のことは知らない。人として好きではない。私がたしか24歳くらいのとき、漫画家3人とイラストレーター1人、私というメンツの忘年会に呼ばれたことがある。そのとき初対面だったその漫画家は、最初の乾杯の直後、グラスをターン! とテーブルに置き、「で、あんたはなんなの?」と私に言ってきた。ものすごく怖かった。

私は何者でもなかったし、その場にいるのはおかしかったかもしれない。だからといって、知らない人にいきなりそんなふうに言われる筋合いはないと思った。

人には優しくしておくべきだと思う。私をいじめた大学生も、その漫画家も、その出来事がなければ私の記憶から消えたか、あるいは好意を持ったかしていたかもしれない。私もきっとどこかで失礼なことをして、人に嫌われているだろうとは思うが、それはそれとして思う。人には優しくしておくべきだ。

結局私は、『新世紀エヴァンゲリオン』のTVシリーズが一番好きなのかもしれないとも思う。その次が『Q』だと思う。解説本に原稿を書いたくせに、私はエヴァのことをよく知らない(解説はできないという意味で)。解説は他の人がしたらいい。

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』は、意味がわからないところが多くあった。パンフレットはまだ開けていないので、あとで開けて読んでみる。それで多少わかるかもしれないとも思う。映画も、もう一度観たら、またわかることが増えるかもしれない。でも、あんまり観たくない。その理由は、あるシーン、ほんの数十秒のシーンのせいだ。ある場所に貼られていたポスターが、とても嫌だったからだ。

でも、庵野秀明 氏が「これでいい」って言ったから、ああいうことになっていたわけで、だったら私はそれを受け入れるしかない。仕方ない。ほんの数十秒のシーンのせいで、この作品までもを嫌いにはなりたくない。まだ私には時間が必要だ。10年後あたり、また、TVシリーズから旧劇、新劇を見返したいと思う。その頃にはきっと、私の気持ちも変わっているだろうし。

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