OCHI! – オチ –
The Legend of Ochi/監督:アイザイア・サクソン/2025年/アメリカ
マスコミ試写で鑑賞。公開は2026年4月3日です。
あらすじ:オチを家に帰したい。
※ネタバレはありません。
霧に包まれた森で暮らす、大きな目と耳を持ったオチという生き物がいました。近くの村で暮らしている人びとは何世代もに渡ってオチを恐れ、遠ざけてきました。
独特な空気のあるファンタジー映画で、アメリカの映画じゃないっぽいなあと思いましたが、監督がビョークのMVを手掛けていたと知り、なんとなく納得しました。あとで調べたら、ルーマニアで撮られているようです。そもそもどこの国の映画かというのもだんだん曖昧になっていくのかもな、とも思います。その国でしか撮れない映画というのも存在するので下手なことを言うのはやめます。
今作は主演が『システム・クラッシャー』(2019年)でかなりエキセントリックな人物を演じていたヘレナ・ゼンゲルです。6年経ってもあまり風貌が変わらず(もちろん、子供なのですくすくと成長しているんですが)、まゆげがなくギラついた視線が印象的です。また、ウィレム・デフォー渾身の怪演(デフォーはいつも怪演)が光る作品になっているなと思います。
最近のCGは実物と区別がつかないと私は思っているし、個人的にはそれは悪いことだとは思わないです。今作ではパペットやアニマトロニクスなどを使用しており、技術的なことがわからないくせにえらそうなことを言うと、やはり実体として存在する物は、人間の俳優との馴染みがよいな、などとも思いました。
お話としては、すごく規模の大きいファンタジーというわけではないです。国を救ったりモンスターと戦ったりはしません。もっと個人的で、もっと小さな人間関係について描かれています。また、異なる種どうしでわかり合うことについての物語であるという点において、ちょうど今日観た『プロジェクト・ヘイル・メアリー』とも通じるところがあるなと、偶然ですが思いました。

