宇宙兄弟/素晴らしき映画の嘘

SF
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宇宙兄弟

Space Brothers/監督:森義隆/2012年/日本

この記事は2017年に書いた漫画原作実写映画を徹夜で見てみたよ(3) | 映画感想 * FRAGILEを修正し転載したものです。

配信で鑑賞。キャストは、小栗旬岡田将生麻生久美子新井浩文など。選んだ理由は、漫画の存在を知っていたが内容はミリも知らなかったから。

あらすじ:兄は地球、弟は月。

ネタバレしています。

子供の頃から宇宙に憧れていた兄弟。兄は自動車メーカーに勤め、弟は宇宙飛行士として月へ行くことになった。ひょんなことからJAXAの一次試験に合格した兄は、数々の試験を乗り越えていく。

リアリティのラインというものを感じた。ここからここまでやるとリアルですよ、でもこのラインを越すとやりすぎて作り物に見えてしまいます、というラインである。この映画は、そのラインの上にある。映画の嘘も感じつつ、それはそれでいいじゃあないか、映画の嘘こそ映画の醍醐味でもあるのだ、という絶妙なバランスである。密室での試験など、実際にあるのかどうか我々には知る方法がないわけだが、この映画で見ると「あるんだろうな」と思ってしまう。それをリアリティと呼んで良いと思う。また、密室なので場が狭くても問題にならないあたりも良い。とはいえこの映画は全体的に場の広さに関しては全く問題がない。宇宙感も申し分なし。どこにも違和感がないというのはすごいことと思う。あの地球は、大きすぎるかもしれないが、あれでいいんです。あれが映画の嘘、醍醐味というやつ。

圧倒的に地に足の着いた絵作りと、練られた脚本、そして小栗旬をはじめとした豪華俳優陣の「いかにも、ありそうな演技」に「どうしてもこの原作をきちんと映画化してやろう、納得できるまでやろう」という力の入れ方を感じる。ここまでやってもらったら原作者も幸せなのではないかなあ。これはね本当に良いです。

てっきり原作はとっくに連載終了しているものと思ったが、2017年現在まだ連載中と知って驚いた。連載中のものをよくここまでまとめきったなという。おすすめです。

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