何者
監督:三浦大輔/2016年/日本
U-NEXTで鑑賞。朝井リョウの直木賞受賞作を映画化。原作未読。
あらすじ:就職活動で大変です。
※ネタバレしています。
佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之と、邦画にあまり詳しくない私でさえ、名前を聞いたことがあるどころか出演作を1作は観ているという布陣で、これは負けられない戦いだっただろうなあと思います。
コンパのシーンを見るだけでだいぶしんどいなと思います、私にも大学生の頃はあったので。大人数でわあわあ騒いで酒を飲むようすを朝っぱらから冷静に観ているのは、なくしてしまいたい記憶を呼び起こされてしまってつらいですね。ただ、私は新卒での就職活動をまともに行ったことがないため、就活キツイわ、という気持ちには同調することがなかなかできませんでした。もちろん映画に限らずエンタメにおいて感情移入できることがすべてではないし、どちらかというと私の経験の方がレアなので、気持ちがわからなくても当然かと思います。でもこれ、観ているだにキッツイですね。えー、みんなこんなふうに色々対策練ったり練習したりして就職したの? 大変すぎる!
また、強く思ったこととして、登場する人物がそれぞれにウザい!! ということです。SNSに勝手に他人の写真をアップするカップルもウザいし、SNSで偉そうなことを書いている主人公もウザいし、人の就職活動があまりうまく行っていないことを喜ぶのもウザい。さきに「感情移入ができない」と書きましたが、こういう人って多いんだろうな、もしかしたら他人から見た自分もこういうウザい人間なのかな、と思わせるところは非常にうまいなと思いました。わからなくても感じ取ることはできるんだなと。そう思ったことは、今後いろいろ映画を観ていくときに役立ちそうだと思います。助かる。ありがとう。
SNSまわりでは主にTwitterが出てきて、まだメールアドレスで検索するとTwitterのアカウントが出てきている時代の話だったので、懐かしくすらありました。ある登場人物が主人公に対して「自分のツイート大好きだもんね」って詰めるところ、主人公が所在なさげにするの、わかるわってなっちゃった。私も私のツイートが好きなので! 主人公とは違うベクトルでだけど!
気になったのは、画面にTwitter等の文字が出てさらにそれを読み上げる演出がちょっとくどく思えてしまうところです。でもそればかり繰り返されるわけでないし、途中から演出が変わるので良かったです。あれ。良いんじゃん。主人公がLINEである人を激詰めするところも良かったな、良いんじゃん。クライマックスの演出も好きだな。
ほかに観ていてニヤついてしまったのは名刺のシーンです。だっせえ名刺を褒めているところ。名刺っていうとどうしても『アメリカン・サイコ』(2000年)を想起するよね。あれとは全然違うけど、名刺というとどうしても思い浮かんでしまいますね。ということで、たいへん面白かったです。有村架純さまだけが最初から最後までいい子だったな……。女神だからね……架純さまは……。


