傲慢と善良/ふつうの恋愛

サスペンス
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傲慢と善良

Arrogance and Virtue/監督:萩原健太郎/2024年/日本

U-NEXTで鑑賞。原作未読。

あらすじ:彼女が失踪します。

ネタバレしています。

会社を経営し家賃の高そうなマンションに住み、顔も良くておしゃれな店も知っている西澤架(藤ヶ谷太輔)は、婚活アプリで、素朴で素直でおとなしそうな坂庭真実(奈緒)と知り合い、交際していました。ところがある日、真実が失踪してしまいます。彼女がストーカーに悩まされていたこともあり、架は必死で真実を探すのでした。

真実の設定が30歳だったこともあり、自分がそれくらいの歳だったとき、どんな感じだったかを強く思い出しました。彼氏と付き合いはじめて1年くらいの時期。突然贈られたプレゼントを開けるとき、婚約指輪だったらいいなと期待していたらネックレスだったこと、私もあります。あの頃ほんとうに結婚のことしか考えられなくなっていて、結婚することがそもそもどういうことなのか、あんまりわかっていなかったのに、周囲がどんどん家庭を築いていくのを見てやたら焦り、その気のない彼氏に結婚を迫ったりしましたね。あれは本当に病気みたいなものだったと思います。結婚病。ずっと一緒にいたいとか、さみしい思いをしたくないとか、(子供をもつ気もないのに)家族が欲しいとか、表面上のことしか考えていなかったと思います。

架が自分の友達のホームパーティーに真実を連れて行ったシーンでは、架の態度はかなりひどく見えました。架にとっては、周りが気心の知れた相手ばかりなので気軽に参加できる場だったのかもしれません。でも真実にとっては同じではありません。その違いに、架が気づいていたのか疑問に感じました。架は一見すると真実を気づかっているようでいて、実際には真実がその場に馴染めるように取り持つことはしません。手持ち無沙汰になった真実が、人を手伝ったり子どもの相手をしたりするものの、どこかうまく馴染めていない。その様子を、架は見て見ぬふりをしているようにすら見えました。

この物語は、こういう「アラサー恋愛あるある」なのかと思っていたらもちろんそうではなく、人と交際する、恋愛をするときに最低限大切なもののことについてを言っているように思いました。また、架にも真実にもそれぞれ悪いところはあったかもしれませんが、架の女友達2人が一番最悪だと思います。100人がこの映画を観て100人とも私に共感してくれると思いますね。

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