VESPER ヴェスパー/生き残るには残酷すぎた

ディストピア
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VESPER/ヴェスパー

Vesper/監督:クリスティーナ・ブオジーテ、ブルーノ・サンペル/2022年/フランス・リトアニア・ベルギー合作

マスコミ試写で鑑賞。公開は2024年1月19日です。

あらすじ:荒廃した世界で生き抜く。

ネタバレはありません。予告編からわかる以上のことをネタバレとしています。

生態系が壊れてしまった地球。富裕層は城塞都市シタデルに住み、多くの人びとは外の世界で必死に生きていた。
寝たきりの父とともに、寒々とした廃墟のような家で暮らすヴェスパー(ラフィエラ・チャップマン)は、森の中で倒れている女性を発見する。

ヴェスパーに助けられた女性カメリアは、権力者の父とともにシタデルから飛行艇に乗ってやってきた。ヴェスパーはカメリアから「墜落した飛行艇と父を探してほしい」と言われ……。


廃墟や、現代のテクノロジーで作られたのではないようにみえる機械、まずそうな食事と不衛生な食器、薄汚くて荒廃した世界とか、人工生命体が好きな人は絶対好きだと思う! 自然発生したと思われる謎の生命体たちが、揃いも揃って不快感を与えるようなデザインなのも良い。べたべたしてるし。

ヴェスパーは設定13歳で、撮影当時のラフィエラ・チャップマンが14歳〜15歳くらいかな? 最初男の子かと思った。この映画、ヴェスパーの性別ってどうでもいいの。女の子である理由がない。男の子だったとしても成立するんだよね。そういうの良いなと思う。ヴェスパーのおじ役でエディ・マーサンが出演していてなんだか嬉しかったり。脇役で出てくるとうれしい俳優っているじゃないですか。スティーブ・ブシェミとかジョン・グッドマンとかさ。あ、『囚われた国家』観なきゃ。

思ったことを思ったままに書いたら話がそれた。

ストーリーは単純明快で混乱することもないし、美術や衣装が良くて、森にいる生命体の謎の生態なんかも興味深く観られるんじゃないかなと思ってる。舞台が家の中と森くらいなので、広さはあんまり感じないかも。世界観重視なところがあり、登場人物に対して深く感情移入することはあんまりなさそう。映画が、現実にある物事に対して問題提起する場合も多くあるけど、この映画はそういう感じではないかな。それが悪いことだとは全く思っていないよ。

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