ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!/たとえ受け入れられなくたって

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ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!

Teenage Mutant Ninja Turtles: Mutant Mayhem/監督:ジェフ・ロウ/2023年/アメリカ

U-NEXTで鑑賞。子供の日っぽいかなと思って。嘘。勧められたから観ました。『ミュータント・タートルズ』シリーズは、確かマイケル・ベイが絡んでいる映画だけ観た……と思います。

あらすじ:ハエ男をやっつけたい。

ネタバレしています。注意書きはありません。

ミケランジェロ、ドナテロ、ラファエロ、レオナルドは、幼い頃に不思議な液体に触れたことでミュータントになりました。彼らの親代わりであるネズミのスプリンターとともに、地下で暮らしています。


ある日、エイプリルという名の人間の高校生と出会ったことにより、ハエのミュータントであるスーパーフライとその仲間たちを追うことに。

いやこれ……泣いちゃったよ……ちょっと冷静になる時間が必要な映画だよ……。

みんなの行動の根底にあるのが「人間に受け入れられたい」「できれば好かれたい」という思いであって、同じミュータントであるスーパーフライたちの「人間、殲滅」とは違うんですよね。正確に言うと「人間を殲滅させたい、地球上の生き物たちを全部ミュータントにしたい」と考えているのはスーパーフライだけで、彼の仲間はそこまで強く思っていなかったわけですが。人間に怯え、怒りを覚え、全員ぶっ殺してやる、と憎しみを腹の中に溜めながら生きてきたスーパーフライには、自分のことを理解してくれるミュータントもいなかった、孤独ですよね。

話がまったく同じ、というわけではありませんが、スーパーフライ強化版を観た時、木村泰子の絵本『かいぶつになっちゃった』を思い出しました。これはとても悲しくて良い絵本なのでぜひ。

映像に関してはもう、言うことがないというか……『アーケイン』を最初に観たときと同じ感動がありました。いや、『スパイダーマン/スパイダーバース』の方が先でしたね、すみません。ともかく、こういう方向性の絵を動かすというの、そのうち定着するのかなと思っています。コスト高そうだけど!

人間はテレビに出ている人のことをすぐ信じるっていうの、『LEGO® ムービー』にもあったので、ちょっと笑っちゃいました。人間は……テレビに出ている人に弱い……! でも、テレビに影響されたような人びとが、タートルズの危機を救う、理解して歓迎するのは泣いちゃいますよ。なんで泣いているのかわからなくて、気づいたらぽろっぽろしていたので、これを言語化するのは難しいですね。ともかく、良かったです。

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