同感〜時が交差する初恋〜/同じ月を見ている

SF
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同感〜時が交差する初恋〜

Ditto/동감/監督:ソ・ウニョン/2022年/韓国

マスコミ試写で鑑賞。2024年2月9日(金)シネマート新宿他全国順次公開。2000年に製作された『リメンバー・ミー』のリメイクです。また、日本は2001年に『時の香り リメンバー・ミー』というタイトルでリメイクされ、香港でも2003年に『スカイ・オブ・ラブ』というタイトルでリメイクされたそう。私はオリジナルもリメイクも未見です。

物語と関係のない小ネタですが、登場人物がバスケットボールをやって遊んでいるときに、「左手は添えるだけ」って言うんですよ。『SLAM DUNK』の影響力すごいですね。

あらすじ:無線機で繋がります。

ネタバレはありません。

韓国大学に通うヨン(ヨ・ジング)は、首席で入学した新入生ハンソル(キム・ヘユン)に一目惚れします。ハンソルはHAMに興味があるらしく、それを知ったヨンは友人から要らなくなった無線機を譲ってもらいます。ハンソルとの距離を縮めようと会話していたとき、ヨンはうっかり失言してしまい……。


その日の夜、ヨンの無線機が女性の声を拾いました。話してみると、彼女はヨンと同じ韓国大学に通っていることがわかります。次の日の正午にキャンパス内で会うことにしたふたり。ところが、約束の時間を過ぎても彼女は現れませんでした。

ムニ(チョ・イヒョン)は韓国大学のキャンパス内でヨンを待っていました。ところが、約束の時間を過ぎても彼は現れません。土砂降りの中、2時間も待ったムニ。その夜、無線機でヨンとムニはお互いに「なぜ来なかった」と言いあって、もめてしまいます。

ムニには7年来の男友達、ヨンジ(ナ・イヌ)がいます。彼のことをムニは大親友と言いますが、本心はどうも違うようす。ヨンはムニにハンソルとの恋愛を相談し、ムニはヨンにヨンジのことを話します。だんだん親しくなっていった彼らは、お互いのことをまるで昔から知っているような気持ちになっていくのでした。

中盤にけっこう衝撃的な出来事があって、まったく予想していなかったのでびっくりしたと同時に、やるな〜! って思いました。前半でその事実についてまったく触れられないため、この出来事を当てるのは難しいかもしれませんが、勘の良い人やSF慣れしている人は、もしかしたら割と序盤で気づくかも。まあ、その出来事に気づいたとしても、この映画はとても面白いので問題ないと思います。オリジナルとどれくらい違うのかなと思って調べましたが、配信にないので諦めちゃいました。

リメイクが何度もされるの、すごくわかります。作ってみたくなる設定と物語だから。なお、今作は、オリジナルとは時代設定を変えています。変える理由もわかる、恋愛映画は時代に合わせた物語の方が良いと思うから。観客が感情移入できたり、かつての自分のことを思い出したりしながら観るというのも、あると思うんですよね。そういう意味ですごく脚本が良く出来ていると思います。SFだけどとっつきにくくもないし。あんまりこういうことを言うのは良くないとはわかっていますが、これ、デート向けですね〜。

誰かのことを好きになったとき、自分の幸せを望むか、相手の幸せを望むかでまったく違うなあ、と思います。自分の幸せを望んでも悪いことではないし、どちらが良いか、と言うことは出来ないなあって。もちろん、自分も相手も幸せになる道が良いんだけれど、それは意外と難しいときもありますからね。

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