母とわたしの3日間/親の心子知らず

コメディ
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母とわたしの3日間

3 일의 휴가/Our Season/監督:ユク・サンヒョ/2023年/韓国

マスコミ試写で鑑賞。公開は2024年5月24日です。

あらすじ:死後の世界にも休暇がありました。

ネタバレはありません。

パク・ポクチャ(キム・ヘスク)は、亡くなってから3年目のある日、3日間の休暇を与えられます。


その間は地上に降りることができ、大切な人の幸せな姿を見ることが出来ます。触ることはできません。ポクチャの娘チンジュ(シン・ミナ)はアメリカで大学教授をしており、ポクチャはそのことを誇りに思っていました。ところが地上に降りてみると、チンジュは田舎町でさびれた食堂を営んでいるのでした。

チンジュは子供の頃の出来事のせいで母親に対して恨みがありました。ろくに母親の話も聞かず、アメリカへ旅立つ日でさえも連絡をしなかったくらいです。そんな彼女が、今は母親の料理の味を再現しようと奮闘している姿を見たポクチャは、ふたりの様々な過去を思い返すのでした。

父親と息子の物語は「いい話」風のものが多いのに、母親と娘の物語はあんまり「いい話」がないような気がしませんか。おとぎ話でも母親は悪く描かれがちです(実母だとあまりにもしんどいため、継母に変更されている場合が多いと思います)。母親と娘の間には、洋の東西を問わず、難しい溝があるのかもしれません。

この映画、私は、観たら絶対に泣くだろうと思っていたのでちょっと避けていたんですよ。タイトルとあらすじで泣くのがわかっていて。でもせっかく試写状が来たし、そのうち……と思っていたんです。ちょうど昨日、母親から連絡があり、お盆に帰ってくるかどうか聞かれたんですよね。私は9月に個展をやるので、準備があるからお盆に帰省はまずいのです。うーん、どうしたらいいのかな……と思い、とりあえずこの映画を観て決めよう、と。

案の定、箱ティッシュ抱えて泣いていましたね。わかってた。泣くんだよ私、こういう映画は! 『僕のワンダフル・ライフ』と一緒なの!「犬が死んだら悲しいに決まってんだろうが!」と同じなの。親が死んだら悲しいに決まってんだろうが! と、ね、若干の荒ぶりを見せつつも、そうね、あと何回会えるかわかんないもんね……。また涙が出てきた……。こんなに泣いたの、『劇場版 シルバニアファミリー フレアからのおくりもの』以来ですよ……。両方ともお母さんの誕生日の日の物語だしさ。べそべそしています。

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