ベネシアフレニア
Veneciafrenia/監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア/2021年/スペイン
マスコミ試写で鑑賞。公開は2023年4月21日です。
アレックス・デ・ラ・イグレシア監督作は『気狂いピエロの決闘』(2010年)しか観ていません。
あらすじ:観光に来たら殺された。
※ネタバレはありません。
スペインからイタリアへ旅行でやってきた男女5人組。はめを外して遊んでいると、怪しいパーティーの途中で仲間のひとりが消えてしまう。仮面の男に追われながらも仲間を探す主人公たちだが……。
『ダークグラス』(2022年)に引き続き、ジャッロ映画です。たまたまね、ジャンルがかぶった。で、私はジャッロ映画がどういうものなのかいまいちよく知らないんですよ。そうと知って観たことがないから、知っていて観たのは『ダークグラス』が初だったわけです。あ、でも今まで観た中では『サスペリア』(1977年)がジャッロ映画に当たるのかな。で、『ベネシアフレニア』を観ていたら、なんとなくジャッロってこういうことかな、とは思いました。ジャンルがわかったところで何かが変わるわけではないけど、名前がつくと安心するからね。
ホラーですが、怖いわけではない。血はいっぱい出ます。首も切れるよ。白昼堂々犯行がおこなわれ、周囲にいる観光客がいっせいにスマホで殺人を撮りだすの、ここに、この映画が言いたいことのすべてが詰まっているようにも思いましたね。
そういえば昔、オランダに遊びに行ったとき、建物に「観光客は自転車に乗るな!」みたいな貼り紙が貼ってあったことを思い出しました。まあ確かにオランダ人の自転車と観光客の自転車の乗り方を比べたら、観光客の乗り方ってとろくさくて、あの街で普段生活をしている人らから見たら鬱陶しいことこの上ないもんなー、とかね。
ところで、イサの婚約者、あいつどうなの? 好き勝手して……。