アンダー・ユア・ベッド/彼女の一番の理解者は、僕だ。

サスペンス
この記事は約2分で読めます。

アンダー・ユア・ベッド

Under Your Bed/監督:SABU/2023年/韓国

マスコミ試写で鑑賞。5月31日(金)全国ロードショー。2019年の日本映画のリメイクです。
オリジナルの感想はこちら↓※ネタバレしています。
アンダー・ユア・ベッド(2019年)/君のそばにいるよ | * FRAGILE

あらすじ:好きな女の家に入り込みます。

ネタバレはありません。

子供の頃に兄を亡くしたことがきっかけとなり、家族から無視されるようになったジフン(イ・ジフン)は孤独を抱えていました。


ジフンは、大学時代に1度だけ名前を呼ばれ、ふたりでコーヒーを飲んだことがあるイェウン(イ・ユヌ)のことが忘れられず……。

オリジナルも良かったんですが、リメイクは最初のカットから「これは違うな」と思いました。悪い意味ではなく、良い意味です。叙情的な画作りがうまいんですよね。全体的に暗めで寒々しい色合いのシーンが多く、じっとりとした恐怖と執着を絵で観せている感じがすごくします。

オリジナルとかなり異なるなと思う部分が、イェウンの夫ヒョンオ(シン・スハン)周りです。今回タイトルにつけた「彼女の一番の理解者は、僕だ。」という文は、ジフンのことだけではないんです。予告にもありますが、ヒョンオは彼女に暴行しながら「俺が一番お前をわかっている」と言うんですよ。それからジフンは「他人を幸せにする方法を僕は知らない」と言いますが、これについてはヒョンオも同じなんですよね。ただ、ヒョンオは強い支配欲と攻撃性(それは自分自身に対しても)を持っているため、他者との対等で幸せな関係を築くという発想がそもそもなくて、なにかと理由をつけてはイェウンに暴行します。しかもその行動を自分の中で正当化しているため、話し合いなんかの余地のないモンスターでした。ヒョンオは、人を殴りながら「殴る方の手だって痛いんだ!」とか言いそうなタイプですね。

これねー本当に、オリジナルとリメイクで甲乙つけがたいです。ストーリーはほとんどオリジナルと同じで、上に書いたヒョンオ周りが違うことと、あと3か所、とても大きな違いがあります。主人公の気持ち悪さはオリジナルの方が勝っているように思いました。リメイクの良いところは、先にも書いたとおり絵の良さです。オリジナルから変更した部分については賛否が分かれるでしょうね〜。私は、どっちも良いなって思います。

レーティングはR18+です。暴力描写と性暴力描写がかなりきつい。それが大丈夫そうな人は、ぜひオリジナルと併せて観てみてほしいです。

タイトルとURLをコピーしました