透明人間/暗闇から手を伸ばせ

スリラー
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透明人間

The Invisible Man/監督:リー・ワネル/2020年/アメリカ

Amazon Prime Videoで鑑賞。劇場では観ませんでした。評判が良いのは知っていて、さっきおすすめされたので、よし観てみようと思った次第です。

あらすじ:見えない男が怖い。

ネタバレしています。注意書きはありません。

光学研究の第一人者であるエイドリアン(オリバー・ジャクソン=コーエン)に束縛されていたセシリア(エリザベス・モス)は、ある夜、豪邸を抜け出した。2週間後、知り合いの家に居候していたセシリアは、エイドリアンが自殺したことを知る。セシリアは、遺された莫大な財産の一部を受け取ることになる。ところが、彼女の周りで不審な出来事が頻発し……。

これ、タイトルが『透明人間』なので、観客は「透明人間が出てくるんだな」とわかって観るわけです。でも、セシリアの周囲の人たちにはそれがわからず(わかるわけがなく)、「セシリアが変なことを言い出した」と受け止めることになるんですよね。セシリアは透明になったエイドリアンにより、どんどん不利な状況になっていきます。このあたりの話の進み方と、エリザベス・モスの一人芝居がとてもいいですね。セシリアはどんどん目が落ちくぼんでいき、ひとめで「正常ではない精神状態の人」となってしまいます。そんな状態に陥っているセシリアの話を聞いてくれる人はいません。いたとしても、セシリアの目の前で殺され、さらに彼女が相手を殺したかのように偽装されてしまいます。

透明人間と、ソシオパスのストーカーの合体という、世にも恐ろしい映画でした。このプロットはなかなか思いつかないな。それから、透明人間の仕組みが(現実的かどうかは置いておいて)いいアイデアですね。

「透明人間になれたら女湯を覗きに行く」みたいなどうしようもない発想は、Googleで「透明人間 女風呂」で検索すると、0.32秒で約6,600,000件ヒットしますから、わりとありがちですね。まあ、「無人島に1個だけ持って行くなら何?」みたいな、軽い会話のうちだとも思います。が、現実ではありえないことだとしても、「加害行為をしたい」と明言するのは浅はかです。ただ、内心の自由は国民の権利としてあるので、思うだけならいいんじゃないですか。あれ、話が映画から離れちゃった。

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