まくをおろすな!/映画と舞台のハイブリッド時代劇ミュージカル!

ミュージカル
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まくをおろすな!

監督:清水順二/2023年/日本

マスコミ試写で鑑賞。公開は2023年1月20日です。アイドルグループ、ふぉ~ゆ~の越岡裕貴さんが映画初主演となっています。ジャニーズ事務所の方は他に寺西拓人さん、原嘉孝さん、高田翔さん、室龍太さんが出演しています。監督は清水順二、今作で映画監督デビューですが、舞台の経験が長い方のようす。今作は舞台を原案とした映画化です。ジャニーズ主演、舞台の映画化、というと去年『もっと超越した所へ。』が、今年『そして僕は途方に暮れる』がありました。これらのどちらも面白かったので、今作も期待していたところです。

あらすじ:心中コーディネーターの男がいました。

ネタバレはありません。

時代劇ですね。戦国時代が終わって、武士が浪人となりうろうろしている世界という設定です。ガチガチの時代劇ではなく、カタカナ語が登場したりドッグカフェがあったりします。セリフ回しは舞台っぽいというか、声を張る人が多いんですね。これが良し悪しで、声張ってるな〜というのがある意味でノイズになってしまいます。竹中直人岸谷五朗は舞台と映画、両方の経験があるせいか、映画の演技なんですね。映画の演技と舞台の演技がどのように違うのかは、舞台のプロではないので説明ができないのですが、感覚として、これらは違うなと思うのです。どちらが上ということではなく、映画には映画のサイズの演技、舞台には舞台のサイズの演技があるんじゃないかな、ということです。

越岡裕貴さんは舞台パートのときのほうがいきいきした演技をされているし、映えていると思いますね。舞台映えのする方なんだと思います。身体の伸びもよいし、動き方も慣れている感があって良いんですよ。発声の抑揚もよい。殺陣のシーンでの動き方も、身体を大きく使っていて見ごたえがある。そういうすばらしい個性を舞台から映画に持ってきたとき、どのようにスクリーン映えさせるかは監督の責任にあると思います。ようするに演出ということですね。

作りとしては、映画パートと舞台パートに分かれていて、映画パートは映画演出、舞台パートは舞台演出といったかんじ。コミカルさは、福田雄一監督作品に少し似ているのかな、とはいえアドリブはないような。そんなかんじですね。ラップのシーンで歌詞が画面に出てくるのはちょっとどうかと思いました。MV風ということなのでしょうか。意図が伝わりにくい演出はひかえたほうがよいと私は思います。撮影は長瀬拓、『そして僕は途方に暮れる』の撮影と同じ方でした。

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