さよなら ほやマン/絆はいつか、呪いになって

人間ドラマ
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さよなら ほやマン

監督:庄司輝秋/2023年/日本

マスコミ試写で鑑賞。公開は2023年11月3日です。MOROHAのアフロさん主演のご当地映画。私はアフロさんについて「ヒプノシスマイクの『開眼』を作った人」という情報しか持っていません!


あらすじ:奇妙な共同生活。

ネタバレはありません。

漁師のアキラ(アフロ)と、軽い知的障害を抱えた弟のシゲル(黒崎煌代)は、借金を抱えつつふたりで暮らしていた。ある日、東京から来た漫画家、高橋美晴(呉城久美)が「この家を一千万円で売ってくれ」と言い出したことにより、3人の共同生活が始まった。家を売る頭金として50万を手に入れたアキラは、以前村おこしで作った「ほやマン」の衣装を引っ張り出してきて、YouTuberになることにする。

島から外に出ていこうとしない兄弟。そこへ外からやってきた異物としての美晴。兄弟の両親は、あの日、亡くなってしまったのだろう。兄弟が島から外へ出ていくことは、両親と完全に別れることを意味する。けれど、家族の居場所がバラバラになっても、目に見えない絆は残る。12年半で「呪い」のようになってしまった絆に、しがみつくように生きてきた兄弟。美晴は粗野な人物に見えるが、彼女の自由さに兄弟はどこか惹かれもしていたのではないか。兄弟を前に進めるようにしたのは明らかに美晴である。吹き溜まりのようなところでグズグズと暮らしていた兄弟にとって、美晴のような強い存在の介入が必要だったのだ。

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