パスト ライブス/再会/また、来世で。

ラブロマンス
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パスト ライブス/再会

Past Lives/監督:セリーヌ・ソン/2023年/アメリカ・韓国合作

マスコミ試写で鑑賞。2024年4月5日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。
監督はこれが長編デビュー作で、自分自身の体験をもとにしているそうです。また、第96回アカデミー賞では作品賞、脚本賞にノミネートされています。

あらすじ:幼馴染に会いたい。

ネタバレはありません。

韓国に住む12歳のノラとヘソンは、ノラの海外移住によって離れ離れになってしまいます。12年後、ノラはニューヨーク、ヘソンはソウルでそれぞれの暮らしをしつつ、オンラインで会話をするようになります。


ところが、また2人はすれ違ってしまい、更に12年が経ちました。36歳になったノラは、自分と同じ作家であるアーサーと結婚します。そしてようやくヘソンがニューヨークを訪れ、ノラとヘソンは再会するのですが……。

忘れられない人はいますか。この人とは前世でも繋がっていたのではないか、と思う人はいますか。

この物語は、前世の行いによって現世ではこうなっている、という仏教的な考え方がもとになっているように思います。
韓国での宗教について少しだけ調べました。

韓国人の57%以上は何らかの宗教に所属していると明言している。That affiliation is spread primarily among three traditions – キリスト教(63%)、仏教(36%)、そして巫俗(1%).[7]。しかし、これらの数字は(キリスト教を除いて)仏教徒とそうでない人々、儒家とそうでない人々との間に意味のある区別が無いので注意深く見なければならない。これらの宗教は宗教というより倫理的価値の纏まりとして認識されている。
引用元:朝鮮の宗教 – Wikipedia

私は韓国は儒教の国だと思っていたのですが、無宗教の人も多いんですね。また、自分を儒家と名乗る人は全体から見るとさほど多くないものの、儒教の考え方自体は韓国の文化に大きな影響を与えているようです。このあたりは、専門に研究している方にお任せしたほうが早いと思います。

とはいえ、この映画は宗教観に基づいたものであるとも断言できません。前世についての話は出てきます。が、それをことさらに強調した映画ではないからです。また、ラブロマンスではあると思いますが、どちらかというと「人の縁」と「タイミング」についての物語だなと思いました。

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