ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇/奇抜と呼ばれること

ドキュメンタリー、モキュメンタリー
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ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇

Jean Paul Gaultier: Freak and Chic/監督:ヤン・レノレ/2018年/フランス
© CANAL+ / CAPA 2018

マスコミ試写で鑑賞。2023年9月29日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋、新宿シネマカリテほか全国公開。

あらすじ:ミュージカルを作る。

ネタバレはありません。

若い頃、ジャン=ポール・ゴルチエが好きだった。私と同じくらいの年齢のサブカル女子は、ヴィヴィアン・ウエストウッドかジャン=ポール・ゴルチエに傾倒していた気がする。それは言い過ぎか。とにかく、かっこよくて奇抜で値段が高い服が欲しかったらゴルチエで買っていた(あとはヒステリック・グラマーか……余談ですがヒステリック・グラマーは昔より高くなってませんか??)。Wikipediaに記載してあった、ゴルチエのファッション全部見られるページをリンクしますね。

ゴルチエは映画の衣装も手掛けている。私の大好きな『ロスト・チルドレン』(1995年)や、当時一世を風靡した『フィフス・エレメント』(1997年)など。『ロスト・チルドレン』は、話は途中でこんがらがるけど、とにかく衣装がかわいいしジュディット・ヴィッテが美しいし、ロン・パールマンも最高だし、街や家具やいろいろなものが悪夢的にかっこいいのでぜひ。結合双生児も出てくるよ。


この映画は、ゴルチエの半生を描いたミュージカル『ファッション・フリーク・ショー』の舞台裏に迫るドキュメンタリーになっています。最近、存命の有名人に関するドキュメンタリーに、どうも「配慮」を感じてしまっていました。悪い面を見せようとしないというか。なので、この映画も観るのは少し怖かったです。でも中心にある出来事が「ミュージカルを作る」なので、失敗するようすも見せるし、ゴルチエが本当はどう思っていて何を言えて何を言えないのかとかがちょっとわかったりして面白かったですね。

私、動いて話すジャン=ポール・ゴルチエを見たのが初めてなんですが、パワフルで愛に満ち、あまり人に言いたくないような、つらい出来事を乗り越えてきた強い人なんだなと思いました。

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