宇宙探索編集部/宇宙人を見たことはありますか

SF
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宇宙探索編集部

宇宙探索編輯部 Journey to the West/監督:コン・ダーシャン/2021年/中国

マスコミ試写で鑑賞。2023年10月13日 新宿シネマカリテ 他公開。映画大学での卒業制作だそうです。それを知って観ていたら、消防車とか救急車とか出てきたから、どうやって借りたんだ……って思いました。

あらすじ:廃刊寸前の科学雑誌があった。

ネタバレはありません。

90年代に人気を博した科学雑誌「宇宙探索」は、廃刊の危機に陥っていた。編集長のタンは「テレビが壊れたのは宇宙で爆発があったからだ」などと言う人である。端的に変人だ。タンはある日、田舎の村で宇宙人に起因する出来事があったと知る。彼は、編集部員や仲間たちを連れて村へ行くのだが……。

「宇宙探索」は日本で言うなら「ムー」みたいなものかと思う(コラボしてるしね)。私が子供のころには、漫画雑誌の裏表紙などに、宇宙と交信が出来るピラミッドのようなものであったり、なんらかのパワーをもつとされるラピスラズリで出来たアクセサリーのようなものの通信販売の広告が載っていた。話はそれるが、私が読んでいたのは「花とゆめ」で、ちょうど「ぼくの地球を守って」が連載しているときだった。強烈に覚えているのは、「ぼくの地球を守って」の単行本の柱に、作者の言葉で「この物語は私が考えて描いているフィクションです」というような内容が明記されていたこと。「ぼくの地球を守って」は前世ものだったので、「本気の人」からの「本気の」ファンレターなどが編集部に届いていたっぽい。

さて。タンたちは村人に話を聞きながら、超常現象の謎を解明しようとしていた。私には、村人たちがみんな嘘をついているように見え、それを大真面目に聞いているタンが滑稽に見えた。とはいえ笑うという感じでもない(コミカルに撮ってはいるが、なんだか笑っちゃいけない人たちに思えてしまって)。実際にそういう人と触れ合ったことがあるわけではないが、突飛と思える「体験」をする人はいて、原因がわからなかったり隠したいことがあったりして、それを隠すためのストーリーとして宇宙人を持ち出して来ているのではないか、と思ってしまう。

この映画はフェイクドキュメンタリーで、登場人物たちがこちら(カメラ)に向かって話しかけてくるときがある。物語への没入感を増すための演出だろう。それがちょっと不気味に映るところは良かった。ちなみに、私は「宇宙人は居る」派である。宇宙はめちゃくちゃに広いし、存在している時間もめちゃくちゃに長いので、私たちと同じ世界線ではないところかもしれないが宇宙人は居るだろうと思っている。そういえば、タイトルを忘れたが、「おなじ惑星に3,000年ズレて生物が移住してきた」みたいな映画があったはず……あれ面白そうだったんだよね。

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