658km、陽子の旅/私は多くを語らない

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658km、陽子の旅

監督:熊切和嘉/2023年/日本

マスコミ試写で鑑賞。公開は2023年7月28日。菊地凛子初の邦画単独主演作です。意外になかったんですね。

あらすじ:ヒッチハイクします。

ネタバレはありません。

在宅のフリーターとして働く陽子(菊地凛子)は、ある日、大嫌いだった父が亡くなったことを知る。いとこの茂(竹原ピストル)とその家族の車で、故郷である青森県弘前市へ向かうことになった陽子。だが、トラブルのため茂らとはぐれてしまい、ヒッチハイクで故郷を目指すことになり……。

なお、スマホは家を出る前日に、うまいこと壊れます。携帯電話の普及によって、物語の中で人が孤立するときに、携帯が壊れたりなくしたりする描写を入れなきゃいけなくなっちゃったんですよね。そうじゃないと「携帯は?」ってなっちゃうからさ。

陽子はすごく暗いんです。声が小さいし姿勢も悪く髪の毛はボサボサで、着の身着のまま家を出たため薄汚くて。ヒッチハイクをするにはあんまり向いていないというか。出会う人はみんな個性が強く、めっっっっちゃくちゃ感じ悪い人もいます。あんまり誰とも話をしようとしない陽子を少し不快に思っていたんですが、彼女は基本的に他人の個性を引き出すための登場人物として存在するのかなと思いました。

終わり方がけっこう良かったですね。中盤で、あることが明確にわかるんですが、これをラストにも持ってきたらちょっとしつこいかもなと思っていたので。

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