MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない/また同じ一週間

SF
この記事は約2分で読めます。

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない

MONDAYS: See you “this” week!/監督:竹林亮/2022年/日本

U-NEXTで鑑賞。Amazon Prime VideoやNetflixでも観られるみたいです。

あらすじ:1週間をループします。

ネタバレしています。注意書きはありません。

新商品のCMのプレゼン資料を作るために、何日も会社に泊まり込んでいる吉川朱海(円井わん)は、後輩2人から突然「僕たちタイムループしています」と告げられます。あまりにも突拍子もない話だったため最初はまったく信じていなかった朱海ですが……。


デスマーチを延々繰り返すとか本当に最悪です。朱海はこの仕事が終わったら憧れの大手広告代理店に転職するつもりでいるため、なんとしてでもループから抜け出さなくてはならないんです。

ループものって、一定の面白さが担保されているように思うんですよね。劇中で「タイムループって、『ハッピー・デス・デイ』とか『オール・ユー・ニード・イズ・キル』とか?」「そこは『恋はデジャ・ブ』でしょ」というくだりがあって、あっやっぱり『恋はデジャ・ブ』(1993年)は押さえておかないといけないねえ、となりました。実は未見なので……。あと、キャラクターのひとり(『恋はデジャ・ブ』を挙げた人)が映画好き設定っぽくて、『インディ・ジョーンズ』を『インディアナ・ジョーンズ』って言うんですよ。こういうの、観客への目配せが過ぎる、と嫌う人もいるとは思いますが、私はちょろいので笑っちゃいました。

この映画を面白くしている一つの要因として、上申制度があると思うんです。社内での立場が自分より一個上の人に対して、ループしていることを告げ、最終的に、このループの原因となっている永久部長(マキタスポーツ)に信じてもらうという方法です。「そんなの、一番最初に部長に言えば?」という点ももちろんカバーしてあります。コンパクトなSF映画であればあるほど細部に気をつけなくてはならないのかも知れないな、と思いました。いやもちろん超大作SFでも細部に気を使っているはずですが……。ともかく、観客から「ツッコミ」が入るようではいけないと思うんですよね。

部長が、社員みんなで清書した漫画を読んでからラストまでのあたりで、ほろっときちゃいました。タイムループを抜け出すために、部長の夢を叶えること。ひとりでは決して出来ないことも、みんなで協力すれば出来るかも知れないこと。人生に、やり残した物事を残さないこと。後悔をしないように生きること。日々の生活に追われて忘れてしまった、いろいろなことを取り戻すのに、年齢は関係ないのかな、とも思います。82分で気軽に観られるし、おすすめです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました