カンダハル 突破せよ/骨太シリアス路線、まさかの実話ベース

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カンダハル 突破せよ

Kandahar/監督:リック・ローマン・ウォー/2023年/イギリス

マスコミ試写で鑑賞。公開は2023年10月20日です。アメリカ国防情報局の職員がアフガニスタン赴任時に体験した実話がベースだそう。

あらすじ:正体がばれた。

ネタバレはありません。

イランでの核開発施設破壊工作に成功したCIAトム(ジェラルド・バトラー)は、CIAの内部告発によって正体が世界中に知られてしまう。中東から脱出するため、30時間後に離陸する飛行機に乗りたいトムだったが……。

これね、私が一番、理解するのが大変な種類の映画でした。以前もどこかに書きましたが、いや、書いてないかな、とにかく、世界情勢、特に中東について多少なりとも知識がないと、ふわっと置いていかれるんですよ。その場その場で起きていることは理解できるが、国や地域、人びとにとって、起きたことがどう影響していくのかが読み取れない。これは私が受けた教育の敗北です。教育のせいじゃないな、私の頭の敗北です。

国や地域の諍いについての詳細がわからないからといって、今にも殺し合いが始まりそうな緊張した時間だったり、家族に会いたがっている人が無慈悲に殺されていったり、おそらく本当に何の罪もない一般人が並ばされ射殺されたりすることに、何も思わないわけではありません。

日本に住む大部分の人たちは、こういう出来事に直面した経験がないでしょう。日本は平和だな、と思いますが、平和ボケしてるな、とも思います。悲しいことに、いくらこういう映画を観て心を痛めても、自国の問題ですら一般人では解決が出来ないように、遠く離れた国や地域で起きている暴動だったり戦争だったりに一般人が関与することは不可能に近いです。誰かが助かるとき、別の誰かは死んでいく。みんなで仲良く手と手を繋いでおうちに帰りましょうとはならないわけです。人生は平等ではありません。

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