インサイド/ペントハウスでサバイバル

サスペンス
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インサイド

Inside/監督:ヴァシリス・カツォーピス/2023年/アメリカ・ギリシャ・ドイツ・ベルギー合作

U-NEXT試写で鑑賞。これずっと観たかったんです。まさか日本公開なしとは……。

あらすじ:盗みに入って閉じ込められる。

ネタバレしています。ネタバレの前に注意書きをしています。

美術品だけを展示している高級ペントハウスに絵を盗むため忍び込んだネモ(ウィレム・デフォー)は、警備システムの誤作動により閉じ込められてしまいます。


生活感のない美術品保管用として管理されているであろうその部屋は、空調の温度調節をすることもままならず、キッチンやトイレでは水が出ず、冷蔵庫には食料がほとんどなく、もちろんガスもつきません。そんな状況下でネモは、窓ガラスを割ろうとしてみたり部屋の中にあるプールの水を飲んでみたり窓を破壊しようとしたり、熱帯魚を食べたりして必死で生き延びようとするわけです。家主はどうやら出張のために家を空けているみたい。

※以下ネタバレを含みます。

ネモはだんだん精神に異常をきたし、オリジナルの宗教を生み出して祭壇を作り、祈りを捧げるようになります。このオリジナル宗教描写がもうちょっと観たかったですね。熱帯魚あたりまでが結構長いので……。ソリッドシチュエーションスリラーで演者はデフォーだけ、という映画であるため、すべてはデフォーの双肩にかかっています。彼は演技がばつぐんにうまいから、その演技力で映画として成り立っている話だな、とは思いました。全体で110分の映画ですが、前半を若干つめて90分だったらもっと見やすいかなあとは思います。110分は長くはないですけどね。

ラストは3択だろうなと思いながら観ていて。

  1. デフォーが自然死する
  2. デフォーが自死する
  3. 家主が帰って来る

のうちのどれかだろうな、って。想像通り、この3つのうちの1つがオチでした。ただ、匂わせているかんじで終わる(はっきり描いていない)ため、解釈が違う人もいるかもしれないです。それはそれで良いですよね。

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