アンダー・ユア・ベッド(2019年)/君のそばにいるよ

サスペンス
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アンダー・ユア・ベッド

Under Your Bed/監督:安里麻里/2019年/日本

U-NEXTで鑑賞。5月31日(金)から韓国リメイク版が公開になります。原作未読。
映画『アンダー・ユア・ベッド』オフィシャルサイト 2024年5/31公開

※追記
リメイクの感想を書きました。ネタバレはありません。
アンダー・ユア・ベッド/彼女の一番の理解者は、僕だ。 | * FRAGILE

あらすじ:好きな女の家に入り込みます。

ネタバレしています。注意書きはありません。

子供の頃から他人に無視をされて生きてきた三井直人(高良健吾)は、大学時代に好きになった佐々木千尋(西川可奈子)に強い執着心を持ちます。


30歳になった三井は、まだ千尋に対して執着し、興信所を使って彼女の居場所を探します。千尋は結婚し、港町に住んでいました。明るかった彼女はすっかり変わり、暗い雰囲気をまとっていました。本当はひと目彼女を見たら去るはずだった三井は、彼女の様子を見たことから、ものの見事に気持ち悪いストーカーと化し、千尋の家の近くに引っ越します。そして三井は、千尋が夫からDVを受けていることを知るのでした。

気持ち悪い男がマシかDV男がマシかみたいなところがあるのかなと思っていたのですが、暴力描写がだいぶきつくて、これはもう、気持ち悪い男のほうがよっぽどいいです。だんだん三井を応援し始めてしまう自分がいることに気づくんですよね。本当に頑張れ、勇気を出せと。ずっと三井の独白で進んでいくので、彼の気持ちに寄り添ってしまうというのは大いにあります。でもやっぱり「三井きもちわるいなあ……」となるあたり、バランスがうまいなと思いました。三井に、まともなところはほとんどないですから。

レーティングがR18+で、これは夫のDV描写と性描写のためでしょう。暴力はね、さきにも書きましたがだいぶきついです。そりゃ、頭が割れたり内臓が飛び出したりというわけではないですけれど、リアルなんですよ。千尋が抵抗して刃物を持ち出すシーンがあるんですが、夫は「やれるもんならやってみな」とばかりに、刃を握ってしまうんです。ぼたぼた血を流して、平気な顔をしている。そこで千尋は絶望するし、見ているこっちも、こういうことをする人には何をやっても勝てないね……と思うわけです。このシーンはとてもいいと思いました。

千尋も三井のことを覚えてはいないし、三井が彼女を助けても何にもならなかった。やるせない気持ちで終わるのかなと思っていたところで、千尋が三井の名前を思い出します。そのときの三井の表情が素晴らしかったですね。これは韓国リメイクも楽しみです。

高良健吾の出ている映画ってどれを観たかな、と思ってフィルモグラフィーを見たところ、『水は海に向かって流れる』、『あちらにいる鬼』、『星の子』(おすすめ)、『万引き家族』、『キツツキと雨』くらいで、こう書き出してみても、どこに出ていたのかな……? というくらい私の記憶力が駄目でした。

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