ピンク・クラウド
A Nuvem Rosa／監督：イウリ・ジェルバーゼ／2020年／ブラジル
試写で鑑賞。公開は2023年1月27日です。
あらすじ：ピンク色の雲に触ると10秒で死ぬ。
※ネタバレはありません。
「2017年に脚本が書かれ、2019年に撮られたため、現実とは関係がありませんよ」というテロップが出ます。
やばい雲が突然あらわれて、人々が外に出られなくなるんです。主人公の、ヤーゴとジョヴァナはマンションに閉じ込められることに。ふたりは前々から付き合っているっていう感じではないみたい。「昨日会った」とか言っていたし。ともかく、すごくコロナ禍っぽいんだよね。政府のやることとかも。
そうこうしている間に月日は流れ、ふたりの間には子供が出来、育っていくんですね。成長具合を見ていると、3年くらい経ったのかな。ジョヴァナはヤーゴのことがだんだん嫌になってきていて……という話。画面がなんとなくいつもピンク色なんです。気のせいじゃなければ。
TikTokに「親方CHANNEL (@oyakata__channel)」っていうアカウントがあってさ。港区女子をイジってるアカウントなんだけど、先日「コロナ禍で港区女子がいきなり『自然に感謝』とか言い出したのよね。木に抱きついて『パワーをもらう』とか。ヨガインストラクターになったり、なんかスピリチュアルに行くんだけど、あれなんなの」って言っていて。港区女子ってどんな生態なのか全然わからないし、そもそも港区女子ってなんだろうって感じなんですが、あるシーンでヤーゴが「この生活に感謝」とか言い出して、あー、こういうことか、と、ストレスから来てるんだよね、そうだそうだってなった。「感謝してる」って言ったからってスピリチュアルだとか言うのよくないね、すいません。
ロックダウン下の人々の行動が、今観ると、かなりリアルなんじゃないかなって思う。独りだからSNSをやめられないっていうのは特に、身につまされるな……。この映画の面白いところって、特殊な状況下での人間の動き方だから、どういうところがリアルだったかってあんまり詳しく言わないほうがいいかも。
