水は海に向かって流れる/もう恋なんてしないなんて

人間ドラマ
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水は海に向かって流れる

監督:前田哲/2023年/日本

マスコミ試写で鑑賞。公開は2023年6月9日です。前田哲監督作品は『ロストケア』(2023年)、『大名倒産』(2023年)に続いて3本目です。この2本のどれとも似ていないようなタイプの映画ですね。原作未読。

あらすじ:シェアハウスに住みます。

ネタバレはありません。

高校生の直達(大西利空)は、叔父・茂道(高良健吾)と同居することに。ところが、雨の中むかえに来てくれたのは見知らぬ女性、榊さん(広瀬すず)だった。しかも叔父が住んでいるのはシェアハウスで……。

榊さんは10年前になにかあったみたいなんですね。それで「私、恋愛しないんで」と言っている。どうやらそれには直達が関係しているらしいと。一応主演は広瀬すずなんだけど、この人に謎があるので、どちらかというと鑑賞者の気持ちは大西利空に寄り添うことになるんですよね。謎は中盤でクリアになりますが、その後の言動を観ていても
大西利空の方に感情が向きやすいと思います。きれいなお姉さんにあこがれて、恋になりそうで、でもうまくいくはずはなくて、みたいなの。

榊さんの心を解いていくのは直達ですが、気持ち悪くならないところで抑えているのがいいですね。榊さんと直達は10歳差で、直達は未成年なので、なにかしらこの関係にジメッとしたところがあった場合、私は受け入れることができないなと思います。

1970年代風のインテリアが、キチーッと、もう一分の隙もないほど完璧に仕上がってますね。やりすぎでもなくてちょうどよくキチーッとしてる。あと料理ね、榊さんがたまに雑だけど高級な食材使ってる料理(おいしいらしい)を作ったり、お弁当がすごくきれいだったりします。邦画、わりとこういうところキチッとしているイメージですがイメージなだけでしょうか。

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