大名倒産
監督：前田哲／2023年／日本
©2023映画『大名倒産』製作委員会
マスコミ試写で鑑賞。公開は2023年6月23日です。原作未読。前田哲監督作品で観たことがあるのは『ロストケア』（2023年）だけで、コメディ作品は観ていないですね。神木隆之介くんは大好きです。
あらすじ：藩主になったら借金まみれでした。
※ネタバレはありません。
江戸後期、鮭を売って平和に暮らしていた間垣小四郎（神木隆之介）は、ある日、自分が徳川家康の血を引く者だと告げられる。突然丹生山藩主になった小四郎だったが、実は、藩は25万両（100億円）の借金を抱えていることがわかり……。
神木隆之介以外には、杉咲花、松山ケンイチ、小日向文世、勝村政信、浅野忠信、石橋蓮司、佐藤浩市などが出演しており、キャストはとても豪華だなと思います。
コメディの演出ってすごく難しいんですね。ふざけていれば笑えるというわけではないので。コミカルな演技と顔芸が違うように、コメディとギャグは違うと思うんです。笑いって、好みに寄るところもすごく大きいですしね。変顔を面白いと感じる人もいるだろうし、台詞回しの軽妙さを面白いと感じる人もいる。よく、泣かせるより笑わせる方が難しいと言いますが、本当にそのとおりと思います。この映画は120分ほどありますが、少し削って90分程度だったら、もっと良かったかもしれません。松山ケンイチの恋愛まわりが若干もたつく原因である気がします。でも、そこを削るわけにもいかないのもわかるんですよねえ。難しいな。
それにしても神木隆之介の演技は安定してレベル高いですね。今作は他にも演技がうまい人が多いので、神木力（りょく）のみで引っ張っているわけではないところも良いです。他の映画の話になりますが、私が観た中で神木力のみで引っ張っていた映画は『脳内ポイズンベリー』（2015年）、神木力を持ってしてもどうにもならなかったのが『ホリック xxxHOLiC』（2022年）でした。なお、神木隆之介出演作で一番好きなのは、ベタですが『桐島、部活やめるってよ』（2012年）になります。
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