CLOSE クロース/もう二度と笑えなくても

人間ドラマ
この記事は約2分で読めます。

CLOSE/クロース

Close/監督:ルーカス・ドン/2022年/ベルギー・フランス・オランダ

マスコミ試写で鑑賞。公開は2023年7月14日です。ルーカス・ドン監督の前作『Girl/ガール』(2018年)は未見です。第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でグランプリを受賞(クレール・ドゥニの『Stars at Noon』と同時受賞)。第80回ゴールデングローブ賞で外国語映画賞、第95回アカデミー賞で国際長編映画賞にノミネート。

あらすじ:からかわれたので不穏になりました。

ネタバレはありません。

13歳のレオ(エデン・ダンブリン)とレミ(グスタフ・ドゥ・ワエル)は、いつもふたりでいる大親友。ある日、クラスメイトに「つきあってるの?」と聞かれたことがきっかけで関係が変わってしまい……。

レミはわかってなくって、レオだけ気にしていて、レオの態度がどんどん悪くなるんですよ。それでもうレオもレミもどっちも気の毒で観ていられなくて、つらいなあと思っていたところへ、あることが起きてしまう。日本のキャッチコピー「永遠を壊したのは、僕。」ってあるけど、お前なんにも悪くないよ、なんにも悪くない。あーもうどうしてあげたらいいのかわからない。

さきにも書いたとおり、この監督の映画は初めてなので、そういう作風なのか、映画を撮る人がみんなそうなのかはわからないんだけど、すごく表情を撮るなあと思って。それは顔だけでなくて、手のちょっとした動きであるとか、そういう人間の表に出てくるものね。「感情は本人の自由」というセリフが出てきて、重要なセリフじゃないから今書いたんだけど、なんかその一言がすごく染みてくるなと思って。

レオ役のエデン・ダンブリンの演技がめちゃくちゃうまくて、これもさ、わかんないんですよ。どういうふうに頼んだら人はこんな演技をしてくれるのかとか。もうわかんない。この映画ネタバレせずに書く方法がわからない。ネタバレというか、予告でわかる以上のことが多すぎて書けないんです。

外から見たら何も傷ついていないように見える人が、実際は深く傷ついているということはよくあるわけです。そういう話です。これ、本編観てから予告観るとびっくりするくらい泣くのでおすすめです。もうこれ以上私は何も……。今年の、魂がしんどい枠でおすすめです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました