バービー/私はあなたの人形じゃない

コメディ
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バービー

Barbie/監督:グレタ・ガーウィグ/2023年/アメリカ

TOHOシネマズ新宿 スクリーン7 H-18で鑑賞。6月以来の劇場です。本当にお金がなくて……。

あらすじ:バービーランドがありました。

ネタバレしています。注意書きはありません。
褒めていませんので、褒める感想が好きな方は絶対に読まないで下さい。

すごく楽しみにしていたが、初日に観に行けなかったのでズルズル先延ばししてしまっていた。仲の良い友達が、泣いたと言っていたので期待していた。私は映画で泣くのが好き。

以下、Twitterに書いた文章の引用を交えて書く。Twitterからは『バービー』に関する投稿は消した。なぜなら、誤解しているから考え直せとか、意図がわかってないから駄目とか言われたからだ。余計なことを……。

『バービー』観た。私の感想を読んで人が私を嫌いになってもそれは仕方ないので言うけど、ここまで男女の対立を煽る必要ないんじゃないかなって言うのが第一印象としてある。セリフで説明しすぎていて、観客をバカにしてるのかなとも思う。言わなきゃわからないんでしょうっていう。まあまあ、言わなきゃわからないから言ってるんだとは思うんだけどね。あと、ラストが非常に胸糞悪かった。

出てくる人形が実在したものというのは良いと思う。というかそれを求めてたしね。衣装も既存のもの多かったんじゃないかな? 私はバービーのマニアじゃないからわかんないけど……。

『バービー』女性の社会的地位の向上をめざすときに、肩書きを強くしがちなのは、女性に人権がない期間が長すぎたからということだろうと思うんだけど、わかるはわかるけど……。私がおばあちゃんだから、価値観のアップデート出来ないんだろって思われるならそれでも良いです。

いやもうこの映画に関して、感想を書いたことよって誰かと揉めることになるなら、ブログに書いて吐き出して、観なかったことにするしかない。
書くところがないからここに書くけど、人間の母娘の描写はご都合すぎるのでは? なんか急に雑にやってない?

『バービー』あと、メンタルの病気に対しては"配慮"がないんだね。好きにすれば?

私の知り合いに、女性差別やトランス差別や同性愛差別に対して非常に敏感に意見を言う人がいるんだけど、その人、「鬱病の奴は駄目」とか言うのね。その人のことをすごく思い出した。病気だからって差別するのはいいんだ、ふーんっていつも思ってる。だからってその人を嫌うわけではないし(わかり合えないとは思うけど)、メンタル系の病気が軽く見られがちなのは今に始まったことではないので、まーね、勝手にすれば。良いんじゃないですか。
一生ずっと、他人を「メンヘラ」って呼んでバカにしたら良いよ。こっちは、「そういうこと言う人なんだ」って思うだけだからさ。

私は20年以上前から趣味で球体関節人形を作っている。私は私の人形に、乳首や性器やへそを作らない。技術的に作れないのではなく、意図して作らない。それは、人形は私の手から生まれるものであって、生殖活動とは無関係だから。私の人形は私の手から生まれる。人形はそういうものだとずっと思っている。だからといって、乳首や性器を細かく作る人のことを悪く思う気持ちもない。人形に対する感情は人によって全然違うからね。私の、人の形をしたものに対する基本的な認識は、人形を特に好きではない人から見たら異様に思えるんじゃないかなと思っている。あ、いや、人形を好きな人から見ても異様に映るかも? ただ、創作人形をやっている人は、自分と人形の関係について思うことがあるだろうから、私のスタンスも一意見として受け入れてくれそうというのはある。

バービーが「自分には性器がない」と言うことについては納得がいくというか、わかるけど、ラストに産婦人科行くのってちょっとなんなのか全然わからなかった。私は『推しの子』アニメの第一話でキャラクターが「帝王切開」と言っただけで、きつくて観られなかったくらいに、生殖についての嫌悪感がある。それを、私に子供がいないからだ、とか、あるいは、私が子供を作れない身体だろう、とか思うことは勝手なので、勝手にしてくれたらそれでいい。とにかく、私は、人形が性器をもつことに拒絶の気持ちがある。でも、妊婦バービー(厳密にはバービーではないが名前を忘れた)は良いと思う。自分でも、ここの線引きの具合がよくわからない。

人形は人形のままでいい。人間にならなくていい。人形は人間を模したものであって、けっして人間そのものにはなれないのだ。

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