マッシブ・タレント
The Unbearable Weight of Massive Talent/監督:トム・ゴーミカン/2022年/アメリカ
マスコミ試写で鑑賞。劇場公開日は2023年3月24日です。ニコラス・ケイジが大好きなのですごく楽しみにしていました。
あらすじ:ニコラス・ケイジがニコラス・ケイジを演じます。
※ネタバレはありませんが、劇中で引用されているニコラス・ケイジ映画のタイトルを挙げているので、情報を入れたくない人はご注意ください。
『マッシブ・タレント』のために観ておきたいニコラス・ケイジ映画(予想)
『赤ちゃん泥棒』
『バーディ』
『救命士』
『8mm』
『リービング・ラスベガス』
『ザ・ロック』
『ワイルド・アット・ハート』
『スネーク・アイズ』
『コン・エアー』
『ロード・オブ・ウォー』https://t.co/KjKz0K2UsJ— ナイトウミノワ (@minowa_) December 13, 2022
こんな話をしていて、根拠としては、映画『マッシブ・タレント』オフィシャルサイトに「字幕:平井かおり 字幕引用:戸田奈津子、菊地浩司、太田直子」とあったため、引用があるんだなと、ということは調べればわかる! となって調べたというわけです。
で、観ました。観ましたよ。引用される主な映画は以下のとおり。
- 『コン・エアー』(1997年)
- 『ワイルド・アット・ハート』(1990年)
- 『ザ・ロック』(1996年)
- 『リービング・ラスベガス』(1995年)
- 『不機嫌な赤いバラ』(1995年)
- 『フェイス/オフ』(1997年)
- 『ウィッカーマン』(2006年)
これ以外にもあるかも。見落としてるよ〜っていうのがあったら教えて下さい。私もニコラス・ケイジの映画を全部観ているわけではないので……。
ほか、セリフの中で出てきたタイトルは以下。
- 『月の輝く夜に』(1987年)
- 『クルードさんちのあたらしい冒険』(2020年)
- 『コレリ大尉のマンドリン』(2001年)
- 『60セカンズ』(2000年)
- 『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』(2017年)
- 『ナショナル・トレジャー』(2004年)
これらの引用以外にも、ハビ(ペドロ・パスカル)の家のマウスパッドがニコラス・ケイジ柄だったりするんですよ。こんな細かいところまでニコラス・ケイジネタが入っていると、見落としてることがあるんじゃないかって、やっぱり思っちゃいますね。音楽ネタとかだと私はもう全然わからないし。で、ものすごく良いシーンがあって。ネタバレだから書けないけど、ものすごく良いんですよ(語彙力)。この映画はちゃんとニコラス・ケイジに対する敬意があるなと、本当に監督はニコラス・ケイジのことが好きなんだな、愛しているんだなと、しみじみ思いました。嬉しかった。ニコラス・ケイジをバカにしていない。落ち目の俳優扱いしていない。劇中でも「自虐はいけない」って言ってるし、ほんとに好きで作ったんだなっていうの、感動すら覚えたよ。
ストーリー、というか構成について少しだけ触れると、ちょっとだけ『アダプテーション』(2002年)ぽさがありますね。メタだし。それを言ったら『マップ・トゥ・ザ・スターズ』(2014年)も同じフォルダに入ってる映画かな、言いたいことはわかっていただけますでしょうか。
ニコラス・ケイジは公開前に「この映画、俺は観ない」とか言ってたニュースがあったんですが、いざ公開されたらヒットしたので(ので、かは知らないが)態度変えてご機嫌になってて、良かった〜って思いました。ニコラス・ケイジ自身が望まない役を演じているのなら、ファンとしては、観ないという選択肢もありなんじゃないかとか思ってたので……。
エンドロール、ある役の名前に注目しててください! こんな、最後の最後までニコラス愛が詰まってるって思ってなかったから、めちゃ嬉しかった! おすすめです!
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