モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン/つなぎとめるのは金と暴力

ミステリー
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モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン

Mona Lisa and the Blood Moon/監督:アナ・リリ・アミリプール/2022年/アメリカ ©Institution of Production, LLC

マスコミ試写で鑑賞。2023年11月17日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほかにて公開。

あらすじ:精神病院から抜け出す。

ネタバレはありません。

12年間、精神病院で隔離されていたモナ・リザ(チョン・ジョンソ)は、満月の夜に特殊な力を得て病院を抜け出す。他人に危害を加えたため、あっという間に指名手配されたモナは、ストリップクラブでボニー(ケイト・ハドソン)と出会い、行動をともにするようになるが……。

モナは感情表現が極端に少なく、不快感を表すときはあるものの、笑ったり他人ときちんと話すことはほとんどない(全くないとは言えないが)。10歳から22歳までの間、精神病院に閉じ込められ酷い扱いを受けてきたからか、他人との良好な関係を結ぶのは難しいようす。そんな彼女と仲良くなる、ストリッパーのボニーはシングルマザーで、11歳の息子と良好な関係を結べていない。他に出てくる主要な登場人物たちも、他者とのコミュニケーションにおいて問題を抱えているようにみえる。そんな彼らが、他人に好意をもつきっかけがいつもお金がらみ、もしくは暴力であることが、なんだかとても気の毒なことだな、と思う。

モナがボニーと出会う前に知り合った職業不詳のファズ(エド・スクレイン)は、最初こそ関わってはいけない雰囲気をまとったヤバめの男だが、実際のところかなりいいヤツだった。センチメンタルな不良、沼かもしれない。この映画、続編作るつもりみたいに見えるので、もしかしたら今度はあの街であれこれがあるのかも。

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