あなたのおすすめ映画、観てレビューします!第1弾『コマンドー』

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コマンドー

Commando/監督:マーク・L・レスター/1985年/アメリカ

Amazon Prime Videoで鑑賞。年末に急に思いついた企画「あなたのおすすめ映画、観てレビューします!」です。配信(Amazon Prime Video、U-NEXT)にある映画の中で、「(私の)レビューを読んでみたいな……」とみなさんが思う映画をひろく募って、観て、感想を書くという内容です。
第1弾『コマンドー』は、ぽよこさん(@poyoco666)からのリクエストです。『コマンドー』の感想は10年前に、以前のブログに載せていますが、どうにもしようがなかったので、なかったことにしました。

あらすじ:娘を誘拐される。

ネタバレしています。注意書きはありません。

開始5分足らずでデカいガラスが割れ船が爆破されるという、「この映画、景気が良いんじゃな〜い?」と期待させる導入ですね。そのあと、アーノルド・シュワルツェネッガーが筋肉をもりもりさせながら登場するわけで、おおお! すごい筋肉だな……と思った直後から銃撃戦が。いやー、展開が早くて良いですね。


アーノルド・シュワルツェネッガーは娘を誘拐したなんらかの組織の人間を躊躇なく殺すわけです。相手は取引をしようとしていたっぽいので、殺すとあとあと厄介なんじゃないか? とも思いますが、シュワルツェネッガーはそのあたり、気にしていないみたい。ここらで早くも「この主人公は他人の死を深刻に考えていないのか?」と思いました。そして誘拐犯たちは案の定、娘と引き換えに大統領暗殺を要求します。

子供にとって、「父親に守ってもらいたい」という欲求は少なからずあると思います。「守る」の内容も色々ですし家族の形態も色々ですが、フィジカルでもメンタルでもいいから、簡単なことでもいいから、父親に守って欲しい。それがなされずにおとなになると、父との関係が良からぬ方へ変わっていくのではないかとすら思います。そう思うと、シュワルツェネッガーはとにかく守ってくれる。誘拐されている娘が、自身の立場を多少は理解しているにもかかわらず、敵に対して怖気づくことなく「私のパパは強いんだからね!」みたいに言えるのって、自分が愛されている自覚もあるし、父親がとんでもなく強いこともわかっている、だから必ず助けてくれるし守ってくれると思っている、っていうことなんじゃないのかな。

シュワルツェネッガーが真顔で繰り出すせりふが面白いですね。また、モーテルで敵と戦っているときに隣の部屋と繋がった壁をぶち壊してしまい、隣のセックスが見えちゃうところとか、しょうもなさすぎて笑っちゃいました。ちょいちょい笑わせに来ている。笑わせに来ているのにシュワルツェネッガーは真顔。このバランスの絶妙さよ。

私ずっと勘違いしていたことがあって、この映画はシュワルツェネッガーがひとりで大暴れしているものだと思いこんでいたら、手伝ってくれる女性がいたんですね。この女性はちょっとシュワルツェネッガーに対して都合がよすぎる気も。この映画を見て引っかかりを覚えるならば彼女の扱いですが、これ1985年の映画ですから仕方がないと思います。警察からのキャットコールに対して軽くいなしているのを観て、この時代の女はそうするしかなかったのかな、ましてや有色人種だし、人として扱われない時代だったのかもねえ、なんて思っていたら、ロケットランチャーぶっ飛ばしたのでとてもスッキリしました。

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