映画大好きポンポさん/Because we love making movies

アニメーション
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映画大好きポンポさん

監督:平尾隆之/2021年/日本

U-NEXTで鑑賞。このあいだNHKで放映されていた気がします。

あらすじ:映画を撮る。

ネタバレしています。注意書きはありません。
あまり褒めていないので、褒める感想が好きな方はこの先を読まないでください。

大物映画プロデューサーの孫で、自身もプロデューサーをしているポンポさん(声:小原好美)のもとで働くアシスタントのジーン(声:清水尋也)は、ポンポさんの勧めで初監督作品を撮ることになります。


スイスでのロケはおおむね順調でしたが、悪天候に見舞われ、脚本にないシーンを撮ったりします。現場では、スタッフも俳優もみんな、自分のアイデアをどんどん出していくのでした。無事、撮影が終了し、ジーンは編集作業に取りかかるのですが……。

私が一番よいシーンだと思ったのは、銀行マン、アレン(声:木島隆一)の、融資に関するプレゼンです。が、一番よくないシーンだと思ったのも、プレゼンです。アレンは、会議のようすを最初から世界に配信していたのです。ちょっとさすがにそれはいけない気がするんですよ。もちろん、これは「映画の嘘」だとはわかっています。わかっているものの、情報漏洩じゃないか……と思ってしまってね……。

また、ジーンは試写会まであと1週間というときに過労で倒れるんですが、それに対してポンポさんが言う「気持ちよさそうに寝ちゃってさ、楽しみにしてたんだぞ、君の映画」というセリフも、うーん、ジーンに無理をさせて使えなくしたのはプロデューサーであるポンポさんなんじゃないのかな? とかさ。ポンポさんが少女っていうのも、なんだかなって思い始めたりして。

演出はすごく良いと思うんです。アニメーションだからこそ、の気持ちよさみたいなのがあって。私はこの映画、前半の方が好きですね。プレゼン以降があまりにもうまく行き過ぎてしまっているから。というわけで、公開時けっこう高評価だったみたいですが、私には合いませんでした。なお、今回のタイトルは、クエンティン・タランティーノの現場で言われている合言葉的なものから取りました。

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