神回/僕たちはこうして、ここから出られないままで、ずっと

SF
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神回

監督:中村貴一朗/2023年/日本

U-NEXTで鑑賞。さきほど『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』を観たため、タイムループものをもう少し観たいなと思って選びました。

あらすじ:5分間を繰り返す。

ネタバレしています。ネタバレの前に注意書きしています。

夏休み中、沖芝樹(青木柚)と加藤恵那(坂ノ上茜)は誰もいない教室で文化祭の打ち合わせをしています。樹は13時から13時5分をずっと繰り返しており、恵那はそのことに気づいていないのでした。


どうやら、校庭から自分を見て笑っている用務員があやしいとにらんだ樹は、あの手この手を尽くして用務員に近づきます。ところが用務員は完全にタイムループと無関係で……。

中盤、けっこうきつい描写が続くんです。樹が精神的に参ってしまって様子がおかしくなり、恵那をレイプしようとするんですね。でも全然うまくいかなくて、余計イライラするんですよ。それで何度も何度もレイプ未遂を繰り返すわけです。うーんこれ……。タイムループの描写としては「まあそういう『回』もあるかもね……」なんですが、結構何度もやるせいで、ちょっと私には怖すぎました。

※以下ネタバレしています。

タイムループの原因は、ある老人の延命治療でした。ただし、その延命治療の詳細が具体的に語られることはありません。たぶんですが、老人の記憶の中でも一番良かった5分間を脳内で繰り返しているんでしょう。

治療方法がどうのというよりも、エモーショナルな描写を優先させたのだと思います。樹と恵那は5分間を繰り返しているうちに老いていくんですね。私はそんなにタイムループものをたくさん観ているわけではないので、似た映画やアニメなどが他にもあるのかも知れません。それはわからないですが、私にとっては初めての設定だな、珍しいなと思いました。

高校生同士の恋愛ものだと思って観た人(私も含まれますが……)は、もしかしたらこの展開を受け入れられないのかもしれないとは思います。老人が何歳で亡くなったのかもわからないんですけど、17歳からおそらく80歳代までの間、延々と同じ5分を繰り返すのは相当きつそうだし、なんとも言えない悲哀が含まれる映画だなと思いました。

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