アンカット・ダイヤモンド/一攫千金を狙え!

クライム
この記事は約3分で読めます。

アンカット・ダイヤモンド

Uncut Gems/監督:ジョシュ・サフディ ベニー・サフディ/2019年/アメリカ

Netflixで鑑賞。ずっと勧められていたのになかなか手が伸びず、今日ようやく観ました。

あらすじ:ブラックオパールの原石を手に入れた。

ネタバレしています。 ネタバレの前の注意書きはありません。

宝石商のハワード(アダム・サンドラー)は、エチオピアで採掘されたブラックオパールの原石を手に入れます。競売にかけるつもりでしたが、NBA選手のケヴィン・ガーネット(本人)に押し切られて、しぶしぶ彼と取引し、試合のため1日だけ貸すことに。ところが……。

良いことないんですよ、全然良いことない。アダム・サンドラーはギャンブル狂で借金まみれ、取り立てはどんどん激しくなる。だからブラックオパールで一攫千金を狙っているんだけれど、まあそれがうまくいくことはないわけです。フィクションの物語でギャンブル狂と薬物依存者がうまくいった作品ってあるんですかね?

サフディ兄弟の作品は『神様なんかくそくらえ』(2014年)しか観たことがなく、それも私の推しであるケイレブ・ランドリー・ジョーンズが出ていて、映画祭で来日するからという理由で観たものです。正直に言うとケイレブ・ランドリー・ジョーンズが手裏剣投げるところしか覚えていませんね……。『神様なんかくそくらえ』は終始登場人物にイライラさせられていました。

アンカット・ダイヤモンド』も、アダム・サンドラーにイライラさせられる。感情移入とかまったく出来ないわけです。でもそれがこの映画のいいところで、たぶんサフディ兄弟の良いところなんだと思います。映画を観ているとき、感情移入の出来る登場人物がいるかどうかというのは、私はあまり重要だと思っていなくて、なんでもかんでも観客に寄り添う形にしなければならないというわけでもないと思うんですよ。

それでもラスト、アダム・サンドラーがいきなり撃ち殺されるシーンはびっくりしましたし、せっかく大勝ちしたのに可哀想だな、と思ってしまいました。「あーあ」って声出ちゃった。なにもかもが1発の銃弾で終わってしまった、でも、いつそれが起きてもおかしくなかった。たまたまこのタイミングだっただけで、アダム・サンドラーの周囲の人間はほとんどが彼を疎ましく思っていたわけですよね。

私はわりとアダム・サンドラーが好きな方です。壊滅的に面白くない映画にも出ていますが、彼はやはりスターだなということと、良い人にも悪い人にも見える風貌が良いなと思って。『再会の街で』(2007年)のような良い映画にも出ているし、『ジャックとジル』(2011年)のような酷い映画にも出ているところとかね、作品を選んでいるのかどうかちょっと測りかねる感じが好きですね。これって私がニコラス・ケイジを好きなのとちょっと似てますね。

サフディ兄弟監督ロバート・パティンソン主演の『グッド・タイム』(2017年)も観ないとな……。これも相当な話だと聞いています。

コメント

  1. 坪井聡之 より:

    グッド・タイムも 面白いです

タイトルとURLをコピーしました