メグレと若い女の死
Maigret/監督:パトリス・ルコント/2022年/フランス
マスコミ試写で鑑賞。公開は2023年3月17日です。パトリス・ルコント監督作は初めてですね。
あらすじ:若い女が殺されます。
※ネタバレはありません。
ある夜、ドレスをまとった身元不明の若い女性が路上に倒れています。彼女の身体には刺し傷があり、どこかで殺されて運ばれたようです。メグレ警視(ジェラール・ドパルデュー)は捜査に乗り出しますが……。
メグレ警視はなかなかフットワークが軽く、いろんな人のところを訪ね、聞き込みを行っていきます。トントン拍子に進むようにみえて、一進一退というかんじ。捜査の途中で若い女性と知り合い、彼女にあることをします。この行動の意図がわからないなあと思っていたら、のちにとんでもないことが起きるんですね。
メグレ警視にとって、殺された女性の事件を解決することは、自分の娘に対する償いであるかのようにもみえます。詳細は語られませんが、メグレ警視は成人するかしないかの一人娘を失っているようです。さきに書いた若い女性と自分の娘、そして殺された女性とを重ね合わせているような。
テンポがよく無駄もなく、上映時間も89分と短いのに、画面から重厚な雰囲気があふれている映画でした。
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