フレンチアルプスで起きたこと／価値観の相違を受け入れてくれない

フレンチアルプスで起きたこと

Turist／監督：リューベン・オストルンド／2014年／スウェーデン・デンマーク・フランス・ノルウェー

2023年2月23日公開『逆転のトライアングル』がめちゃくちゃおもしろかったので、同じ監督の過去作も観てみました。

あらすじ：休暇でスキーに来ました。

※ネタバレしています。注意書きはありません。

1家4人でスキーに来ています。レストランのテラス席で食事をしていたときに雪崩が起こり、お母さんは子供を守っていましたが、お父さんは一目散に逃げました。雪崩は大したことはなく、何事もなかったようにもとに戻るはずでした。ところが……。

私この映画を勘違いしていて、てっきり小さい山小屋などで1家4人だけの話になっていると思っていたんですよ。公開時はなぜかホラーだと思っていて（トレーラーなどを観なかったので）、閉じ込められた人たちが頭おかしくなって殺し合いするんだろうとか勝手に予想してビビってました。全然違いましたね。面白いです。

お母さんは、他人を自分たちのホテルの部屋に招いて談笑しているときも、突然雪崩の話をし始めます。今言う？　あなたそれ今言う必要ないよね？　って私はかなりイライラしましたね。お母さんけっこうしつこいひとで、別の観光客が奔放な性生活を送っていることについても議論を持ちかけ、相手を少し苛立たせています。自分の価値観が一番正しいと思っているんでしょうね。他人を理解する気がおそらくないのでしょう。こういう人は私は好きではないです。お父さんはお父さんでメソメソしてて、なんなんですかねこの夫婦は。お似合いじゃないですか。子供は子供でぎゃあぎゃあ騒ぐし、まじでなんなんですかねこの家族。あー鬱陶しい。

私にはいっこも笑えなかったですね。面白いですが、笑うのとは違う、イライラを楽しむようなかんじ。2回は観ないかな。でも、映画を観て、プラスであれマイナスであれ心を動かされるというのは大事なことなんじゃないかなあと思います。『逆転のトライアングル』みんな観てね！