パパに教えられたこと/テキサスで流星群を見ようよ、って、約束したよね

人間ドラマ
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パパに教えられたこと

Don’t Make Me Go/監督:ハンナ・マークス/2022年/アメリカ

アマゾンプライムビデオで鑑賞。またTwitterでおすすめ映画を募ったところ「おすすめではないが感想が聞きたい。賛否両論もなるほどだった映画」とのことで選びました。

あらすじ:父と娘が旅をします。

ネタバレしています。 本文中、ネタバレの前には注意書きをしています。

シングルファーザーのマックス(ジョン・チョウ)は、脳に出来た悪性腫瘍のため余命1年と宣告されます。娘ウォーリー(ミア・アイザック)は難しいお年頃。マックスの同窓会のため、父娘はふたり、車で国内を横断することに……というお話。

未成年の娘に車を運転させたり、カジノで賭けさせたり、倫理観がバグってる父親だなあと思いますね。娘は娘で、親に黙って泊まったモーテルの従業員と夜中にでかけてしまうし。でもまあ、ロードムービーとしては悪くはないとは思うんです。普通くらいです。面白いとか面白くないとかじゃない位置。

でもねー最後の方が……。

※以下ネタバレを含みます。

誰もが、最後に死ぬのは父親だと思って観ているわけです。手術の成功率は20%だし、それを恐れて投薬治療しかしてないみたいだし(薬を飲むシーンがあるので、治療していると思いますが、ただの頭痛薬という可能性はあります)。人の死を願うというのは、映画を観ている私たちの最も醜くて最も理解できる気持ちだとは思います。というかこの映画はわざとそういう作りにしているからね。最後お父さんが亡くなって、娘がそれを乗り越えていくんだろうって予想するわけです。こっちは心の準備が出来ているわけ。

ところが、終盤で命を落とすのは娘なんですよ。えっ?! ってなりました。まあ、まあまあそれも許容出来るとして(こんな結末の映画なんて観たことがないからね)、私が一番引っかかってしまったのが、冒頭とラストのナレーションです。娘の声で「いい物語とは思わないかもしれない。感じ方は人それぞれだから」って入るの。これねーこれ私ちょっとダメだったかな〜。あのね、物語を語ることについての責任を負うことから逃げているように思うんです。製作者側が。ナレーションがなければ、あるいは別の言葉で綴られていたならば、感じ方も変わったと思います。これは他の人の感想を聞きたくなるね!

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