フェイス/オフ/ニコラス・ケイジとジョン・トラボルタの顔対決!

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フェイス/オフ

Face/Off/監督:ジョン・ウー/1997年/アメリカ

ディズニープラスで鑑賞。何度か観ていますが、あらためて観てみて感想を書くというのもいいかなと思い。
マッシブ・タレント』(2022年)もあるしね。同人誌『ニコラス・ケイジ!』にも『フェイス/オフ』のレビューは書いていますが、内容のかぶりはありません。少しはあるかも。

あらすじ:顔を入れ替えます。

ネタバレしています。注意書きはありません。

冒頭ひととおりの説明が終わって6年後、爆弾を仕掛けるニコラス・ケイジのようすがもうおかしいじゃないですか。ニコラス・ケイジの画像調べると絶対出てくる「ハーレルヤ!」のとこの顔とかさ、割とこの映画でのニコラス・ケイジはオーバーアクト気味かなとも思うわけです。なんせキャラクターが強いので、これくらいでちょうどいいかんじなのかな。車から降りてきて、コートが風にバッとたなびいて腰に二丁拳銃とか、めちゃかっこいい。私のニコラス・ケイジのイメージって革ジャンなんですが、こういうロングコートみたいなのも似合うからいいよね。

好きなシーンはいくつもありますが、最初の方で、顔の皮を剥がれたニコラス・ケイジが煙草吸いながら医者を脅すシーン、ここにキャスター・トロイの不気味さと心の強さが現れているように思えて特に好きです。顔だよ、剥がれてるのに、よくあんなふるまいができるよね。刑務所で喧嘩するシーンでニコラス・ケイジが見せる悲しみの片鱗のようなものも、こちらはこちらでショーン・アーチャーの気持ちが現れていてよい。刑務所で2人が面会するシーンの、ニコラス・ケイジは過剰にショーン・アーチャーっぽく、ジョン・トラボルタは過剰にキャスター・トロイっぽく演じてるのとかね。一番好きなのはタイトル回収シーンで、しつこいくらい「Face off」って言う。そんなに言わなくても良いのに言う。銃撃戦のシーンで『虹の彼方に』が流れるのも私としてはウフフとなる。鏡のシーンは言うまでもなく良いし、いいシーン書き出していったらきりがないね。船をボートが突き刺して爆発も、よく思いついたし、よくやったなって思う。ラスト20分の異常に危険なスタントすごいよね。

キャラクター造形という意味ではアーチャーよりトロイのほうが魅力的で、入れ替わったジョン・トラボルタのふるまいは、周りを驚かせつつもうまくいってるんですよね。真面目一辺倒より、ちょっと悪いくらいのほうがいいという。けっこうサービス精神旺盛だし、娘のピンチも助けるしね。まあ、人を殺すので、本当に良いかというとそういうわけではないが。

私、ジョン・ウー監督作って、『フェイス/オフ』と『ペイチェック 消された記憶』(2003年)と『M:I-2』(2000年)しか観ていなくて、『男たちの挽歌』シリーズを通ってないんですよ。だからみんながよく言っている、「死んだキャラクターの双子の弟が出てくる」っていうの、元ネタよくわかってないんです。でも(でも?)ジョン・ウーがすごく面白い作品を撮る人だというのはなんか解る。ケレン味がある。自分が撮る映画に求められているものがなんなのかを知っている気がする。『フェイス/オフ』はリメイクする予定ですが、どうするんでしょうか。ニコラス・ケイジは出るとか出ないとかコロコロ変わってるし、まあそもそも監督が誰なのかもわからないし。

2014年にみんな大好きニコラス・ケイジ主演映画ベストテンを決めてみたよを書いたんです。このとき『フェイス/オフ』を2位、1位に『ザ・ロック』(1996年)を入れました。今、改めて『フェイス/オフ』を観てみると、難しいですが1位は『フェイス/オフ』かなと……。『マッシブ・タレント』もめちゃくちゃ良いけれど、この映画は『フェイス/オフ』ありきなところもあるからね。とはいえ『フェイス/オフ』を観てないとわからないというわけではないです。何年かしたらまたニコラス・ケイジベストテン書きたいな。

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