SISU/シス 不死身の男/ナチスを殺せ!

アクション
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SISU/シス 不死身の男

Sisu/監督:ヤルマリ・ヘランダー/2022年/フィンランド
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マスコミ試写で鑑賞。2023年10月27日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか 全国公開。

あらすじ:ナメてたジジイが強い。

ネタバレはありません。

「シス」とは、日本語に翻訳することが難しいフィンランド語である。勇敢で粘り強い魂を意味する。すべての希望が失われたとき、シスが現れるという。

第二次世界大戦末期。アアタミ・コルピ(ヨルマ・トンミラ)は金塊を掘っていた。そこへナチスが現れる。アアタミは命と金を狙われるが、鮮やかな手付きでナチスを殺していく。ナイフを頭にぶっ刺すわ、地雷を利用して人体を破壊するわで大騒ぎだ(なお、安心のR15+作品である)。いろいろな殺し方を見せてくれるのが楽しい。人が殺される様子を観て楽しいと言ってもよいという点で、やはり映画はすばらしいものであるなあ。

戦車と銃火器を持ち、何人もの仲間がいるナチスが、たった一人の老人を恐れるようすは爽快である。アアタミは「それは絶対死ぬやろ」と思うようなことをされても、血まみれで立ち上がる。金を掘るためのツルハシ1本で、ナチスに立ち向かう姿がカッコいい。アアタミは鋭い眼光をもち、彼が睨んだ相手を容赦なく殺していく一方、同郷の女性には静かに優しくするあたりが紳士的だ。彼は女をモノとして扱うことを許さないのであろう。そして、この映画に出てくる女は、強い。女がらみでめちゃくちゃ良いシーンがあるのでお楽しみに。アアタミにとっては、男も女も関係ないのかもしれない。敵は殺す、味方は守る、それだけなのかも。シンプルなプロットにアクションを詰め込んだ、楽しい映画だった。

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