ウィ、シェフ!/そのひと皿に未来を託す

コメディ
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ウィ、シェフ!

LA BRIGADE/Kitchen Brigade/監督:ルイ=ジュリアン・プティ/2022年/フランス
© Odyssee Pictures – Apollo Films Distribution – France 3 Cinéma -Pictanovo – Elemiah- Charlie Films 2022

マスコミ試写で鑑賞。公開は2023年5月5日です。

あらすじ:施設のシェフになります。

ネタバレはありません。

一流レストランでシェフと喧嘩して店を辞めたカティ(オドレイ・ラミー)が見つけた仕事は、移民たちが暮らす自立支援施設でした。

施設長(フランソワ・クリュゼ)が、最初まあまあ嫌な奴なんですよね。あなたが求人出してあなたが面接したのに、なんでカティに対してそういう言い方を? となりました。ですが、カティはカティで、やっぱり最初のうちはまあまあ嫌な奴なので、五分五分です。

中盤になってくると、カティも料理を通して子供たちと打ち解けるんですね。こういうほんわかしたシーンがあると、クライマックス前にいったん下に落とされるのがちょっと怖いです。怖くないですか? 私はいつも怖いよ。真ん中あたりのほんわかシーン。

それぞれの子供たちにそれぞれの事情があり、今、たまたま一緒にここにいる。いずれ遠く離れていくのかもしれないという少しの寂しさもありつつ、仲間と袂を分かつことになっても、これから夢に向かって生きていくのであろうという希望が見えたりもします。見えない場合もあります。このへんシビアで良かったですね。現実はそうそう変わらないものですから。

この映画、後半は意外なところに進んでいくんです。似た映画なにかあったかな……。ないな……。ないです。この映画に似た映画はありません。

どちらかというと中心に置かれているのは移民の問題で、料理の映画でなくてもいいんですよね。移民の子供たちと、やや気むずかし目な主人公が自分の居場所を見つける(あるいは……)という物語なので。フォーマットはスポーツ映画のものだと思います。修行はあるし、試合もあるっていうかんじ。おすすめです。

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