アル中女の肖像/酔ってるくらいがちょうどいい

人間ドラマ
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アル中女の肖像

Bildnis einer Trinkerin/監督:ウルリケ・オッティンガー/1978年/西ドイツ

マスコミ試写で鑑賞。公開は2023年8月19日です。

あらすじ:酒を飲む。

ネタバレはありません。

強い決意を持って飛行機に乗る女がいた。彼女の決意とは、「とにかく酒を飲んで飲んで飲みまくってやる」だった。彼女の希望を満たすのに、ベルリンは最適であった。

主演はタベア・ブルーメンシャイン。西ドイツでファッションとアートのアイコンとなっていた彼女は、本作で衣装も担当している。

色とりどりのドレスに身を包んだ彼女のまわりに、お堅い女性3人がついて回り、まるで彼女をばかにするかのような会話を繰り広げる。彼女は気にもとめていない様子で、ありとあらゆる場所で酒を飲む。

めまぐるしく変わる舞台が明確にどこなのかよくわからないまま映画は進み、ストーリーも実のところよくわからない。場所をいろいろ変えて酒を飲んでいるだけですからね。社会に対する批判的な目で撮られたのだとしたら、なんとなく意図はわかるけどという感じ。なにがなんだかわからないというよりは、何となく分かるけど言語化ができない。うまく言葉にできないことと、面白くないという感想はイコールではないので、興味深く観たのに言葉が出てこないことを悔しく思う。

衣装はとにかくかわいくてキレイで、どこか奇妙なところもあって素敵。ホームレスの女性を連れ回し、言葉を発することなく酒を飲む姿に、彼女のバックグラウンドを紐解くヒントが隠されているのかなとも思う。そうでないと、本当に酒を飲んでいるだけの映画なので……。

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