ゲネプロ★7/あいつのせいで、俺たちは

ミステリー
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ゲネプロ★7

監督:堤幸彦/2023年/日本

U-NEXTで鑑賞。堤幸彦監督作はあまり観ておらず、『イニシエーション・ラブ』(2015年)と『望み』(2020年)と今作だけですね。『望み』は面白かった気がします。

あらすじ:新作の舞台をやります。

ネタバレしています。注意書きはありません。

この映画、PG12だったので、どうしてかなあと思いながら観ていたんです。そしたら血がびゅーびゅー出るんですね。この映画に出ている俳優さんたちのファンの方々はすでにご覧になっているでしょうから、特に書く必要もないかなとも思いますが、流血が苦手な人にはおすすめしません。

そもそもなぜこの作品を観ようと思ったか、というと、「ヒプノシスマイク Division Rap Battle」Rule the Stageのキャストが2人参加されているからです。ですので、この記事ではヒプノシスマイクのことも書きます。それが不快な方はこの先を絶対に読まないでください。


いきなり悪いこと書いてすみませんですけど、蛍光灯や白熱灯や外から入る光、何かに反射している光や白いものに当たる光がぜんぶレンズフレアみたいにビョッて横に伸びて人物にかかっているんですが、なんの意図があるのでしょう。すごく見づらいし、他の映画でこんな光は観たことがなかったのでびっくりしました。出鼻をくじかれた〜。細かいところにケチつけたいわけではないんです。というか細かくないし、ただただ気になって。J・J・エイブラムスでもここまでしませんよ。

気を取り直していきます。若者たちから大人気の7人の舞台俳優。彼らはシェイクスピア作品をもとにした新作舞台のゲネプロを約一週間後に控えていました。新メンバーの山井啓介(三浦海里)は、制作発表のあとで先輩たちに挨拶しに行きます。みんなとても個性的で、でもちょっと嫌な感じがする人たちばかり。ヒプステ俳優のことだけ紹介しますと、筋トレバカ・黒江雅道(高野洸)はダンスが得意、いつもくまのぬいぐるみを持っている芥川拓登(荒牧慶彦)は他の人たちと比べると比較的穏やかなほうで天才肌っぽいが、ぬいぐるみがないと発狂する変わり者、って言う感じです。

この劇団には、蘇我というリーダーがいましたが、なんらかの理由で亡くなっています。蘇我がいないことにより7人はまとまらず、稽古はまったくうまくいきません。ときおり回想シーンが入るんですが、オーディションのところ面白かったです。

途中で気づきましたが、この映画、女の人はひとりも出ていませんね。蘇我の元交際相手のヒナコも、名前と顔の一部は出てくるけれど、声は出ないですね。私はね、それでいいと思います。正直に言うと、好きな2.5次元俳優が女性と一緒にいるところとか、恋愛のシーンとか、観たくないですもん。今後のことを考えると、彼らにはもっともっと有名になって欲しいしいろんな仕事をして欲しいと思っています、思っていますが、女性とのキスシーンとかあったら、やっぱちょっと無理だなって。ほんと、ファンってめんどうくさいですよね。

ヒナコからのLINEが入った人が3人います。ヒナコは彼らの仲を引き裂き、自分は被害者のふりをしています。観ているこっちは、誰かの罠であってヒナコ本人が送ったのではないと容易に察することができますが、みんなは知りません。だからやめて! 喧嘩しないで〜! ヒナコ絡みで思い出してしまったのは、私が好きな2.5次元俳優(この映画には出ていません)が2018年に女性絡みの炎上に巻き込まれて、同じグループのメンバーと、同じ女と付き合っていた(ひどい文章になってしまったが伝わりますか?)っていう暴露があって、好きになったばっかりのときに検索して知っちゃったから、めちゃくちゃ嫌でした。でもがまんしてる。思い出すとイラッとするけど。ああ、糖分が足りてませんねえ?

良いなと思ったのは、みんな、映画のための演技と舞台のための演技が違うんですよね。使い分けている。最終的に殺し合うんですが、ゲネプロまでの間に溜まりに溜まった不満が爆発していて、それも良かったです。悪いところは最初に書いた照明、というかこれは撮影の責任になるのかな、光が邪魔過ぎたところ。アレはダメだよ。

荒牧慶彦さんの殺陣を観たことがなかったので、観られて嬉しいです。それから、本番衣装がめちゃくちゃ素敵。黒い衣装なこともあって、Battle of Prideみたいですね。今年は↓を観に行くので、とても楽しみにしています。本当はもっとヒプステのこと書こうと思っていたけれど、↓の感想に書けば良いかーって気づいたので、本日はここまでで終了いたします。ありがとうございました。クレームやめてくださいね……。

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