コヴェナント/約束の救出/誰かのために誰かを殺す

人間ドラマ
この記事は約2分で読めます。

コヴェナント/約束の救出

Guy Ritchie’s the Covenant/監督:ガイ・リッチー/2023年/イギリス・スペイン合作/© 2022 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED

マスコミ試写で鑑賞。2024年2月23日(金・祝)TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー。

あらすじ:命の恩人を助けに行く。

ネタバレはありません。

2018年。アフガニスタンで、タリバンの隠された武器を探す部隊を率いるキンリー(ジェイク・ジレンホール)は、アフガニスタン人の通訳アーメッド(ダール・サリム)を雇います。


アーメッドは優秀だけれどもけっこう頑固な人で、命令にない行動をとるため、キンリーから「お前は通訳だけしてろ」と言われてしまいます。タリバンの爆薬工場を見つけたキンリーらは調査に行きますが、そこでタリバンの攻撃に遭い、キンリーとアーメッド以外は全滅してしまいました。

負傷したキンリーを連れたアーメッドが、タリバンの目を盗みつつアメリカ軍基地へ帰っていくようすを観ていると、強い信頼かなにか尊いもので結ばれていることがわかります。ただ、キンリーはあまり饒舌なほうでなく、アーメッドも余計なことを言わないようにしているためか、彼らの個人的な心の結びつきは行動にしか現れないんですね。歩けなくなったキンリーを、100キロ以上先のアメリカ軍基地まで連れ帰ろうとしたアーメッドの行動に。それってすごく感動的なことだと思うし、同時に、感動的なことだと言って消費する後ろめたさもあります。

私は、前も書きましたが歴史に疎く、戦争の話はすぐ置いていかれてしまいますが、そこはさすがガイ・リッチーというかなんというか、とてもわかりやすく描いているのと、割とエンタメに振っているように見えるので、混乱なく観ることができました。かんたんに言うとあらすじのとおり「命の恩人を助けに行く」という話なので……。

最後もすごくよくて、ここでも言葉を使わないんですよね。行動とか、ほんの少しの首の動きとかで気持ちを表している。実に見事です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました