リバウンド/ただ、バスケが好きだから

人間ドラマ
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リバウンド

리바운드/Rebound/監督:チャン・ハンジュン/2023年/韓国

マスコミ試写で鑑賞。公開は2024年4月26日です。

あらすじ:弱小バスケチームを立て直す(実話)。

ネタバレはありません。

釜山にある中央高校。廃部寸前のバスケットボール部は、元バスケットボール選手で公益勤務要員(※)のカン・ヤンヒョン(アン・ジェホン)をコーチに迎えることにします。

なお、試合中にルールらしきものが書かれたテロップが出ますが、こちらについては字幕がないため、完全に実況者頼りになりました。

※公益勤務要員=公的な機関で福祉や医療、教育、環境などに関わる仕事をすることが兵役の代わりになる制度。2014年に「社会服務要員」という名称に変更になっています。


部員はたった2人で、これではバスケがやれません。カン・ヤンヒョンは釜山中のめぼしい生徒に声をかけ、引き抜きを行います。そうして、なんとかギリギリの人数で目前に迫った大会に出場した彼らでしたが、相手は強豪校の龍山高校でした。

フォーマットは王道のスポーツもので、修行シーンがあったり仲間やコーチとのいがみあいが友情へ変化していったり、裏切りがあったり怪我をしたりします。安心ですね、大変安心して観られる温かい映画です。私が一番好きなのは、いつもふざけている1年生ジヌク(アン・ジホ)です。ふざけているけど戦力としては最強といった様子が印象に残るし、彼の悔しさもじわっと心に入ってくるようで、よいキャラクターです。また、1人とても美人な選手がいるので誰なんだろうと調べたところ、アイドルグループ「2AM」のチョン・ジヌンでした。彼もすごく良い役です。

試合中の選手たちは、おそらく完璧に監督から指示を出されて動いていると思うのですが、動き方が本当に良いですね。この物語で最も重要なのは、中央高校のバスケ選手たちがいかに(人間としても、選手としても)成長したかであるため、試合シーンにそれらが反映していないとちぐはぐになってしまうところを、よくまとめてわかりやすく描いていました。

ポスターに「感・動・実・話」とあって、なんとも鼻白むなあと思っていましたが、ある選手の一言にぐっと来てしまって、ちょっとほろっときちゃいましたね。私は実にちょろい。

これは多分ネタバレに当たらないと思うので書きます。エンドロールに入ったところで、中央高校の選手とコーチがその後どうなったかを、実際の試合中の写真と俳優が演じている写真をつけて見せるんですよ。それが本当にぴったり一致していて、おおーとなりました。アン・ジェホンがコーチ役を演じるのに10キロ増量したと資料に書いてあり、なぜ? と思っていたら、本人に似せるためだったんですね。おすすめです。

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