ニューヨーク・オールド・アパートメント/この街で生きていく

人間ドラマ
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ニューヨーク・オールド・アパートメント

The Saint of the Impossible/監督:マーク・ウィルキンス/2020年/スイス
© 2020 – Dschoint Ventschr Filmproduktion / SRF Schweizer Radio und Fernsehen / blue

マスコミ試写で鑑賞。公開は2024年1月12日です。

あらすじ:ニューヨークで暮らす。

ネタバレはありません。予告編からわかる以上のことをネタバレとしています。

ペルーからの不法移民としてニューヨークで暮らす小さな家族。母はウェイトレスをしており、息子2人は英会話スクールに通ったり配達員として働いたりしている。なお、2人の息子を演じているのはオーディションで抜擢されたペルー出身の双子、アドリアーノ・デュランマルチェロ・デュラン。母親は『悲しみのミルク』(2009年)のマガリ・ソリエル。風貌がまったく変わっていて気づくことができなかった。50歳くらいかと思ったら30代だった。

セリフがちょっと現実離れしているところがあって、ともすればそこだけ浮いてしまいそうなのだけれど、なんとも言えないうまい具合に処理されている。ふわっとした物言いであるとか、曖昧な感じとか例え話とか、少し詩に似た雰囲気もあったりする。全部が全部そういう浮き世離れしたセリフというわけでもないし、これは脚本家のセンスなんだろうな。

息子2人は英会話スクールでクロアチア出身の女性ラファエラ(タラ・サラー)と出会う。金髪が美しい彼女は、2人に自分の写真を見せたり、3人で公園に行ったりと急速に距離を縮めていた。母親は息子らに愛情深く接するものの、酔っ払って帰ってきた夜には2人の存在を無視し男とベッドに入るのだった。

めちゃくちゃびっくりしたシーンがあって思わず聞いてしまった(物語に大きく絡んでくる話ではない)。


リプくれた全員一致で「ない」だった。ないよね?! それとも文化の違い?? そんなことある?

物語は中盤から重くなっていき、この感じ、前も味わったことがあるな……と、そうだ『ニューヨーク 親切なロシア料理店』(2019年)だ。2作とも邦題に「ニューヨーク」が入っているのは偶然。

ポスターから受ける印象とは違う映画だし、予告はちょっとミスリードするように仕掛けているっぽい。こういう映画ではない。

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