No.10/お前を見ている

サスペンス
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No.10

Nr. 10/監督:アレックス・ファン・ヴァーメルダム/2021年/オランダ・ベルギー合作/© 2021 GRANIET FILM CZAR FILM BNNVARA

マスコミ試写で鑑賞。2024年4月12日(金)より新宿シネマカリテ、シネ・リーブル梅田ほかにて全国順次公開。

あらすじ:不倫をしたら真実がわかった。

ネタバレはありません。

舞台役者のギュンターは、同じ劇団のイサベルと不倫しています。彼は幼い頃、森に捨てられ、里親の元で少年期を過ごした過去がありました。また、ギュンターの娘は肺が1つしかありません。


イサベルの夫であり劇団の演出家であるカールは妻が不倫していることを密告され、復讐としてギュンターの出番を削ります。怒ったギュンターは、本番で誰も予想できない行動に出るのでした。

不条理サスペンスとでも言いましょうか、突拍子もない物語です。海外の映画祭では「不気味で暗く、怪しく、そしてどうかしている」という評があったようで、本当にそれですねとしか言いようがありません。私はアレックス・ファン・ヴァーメルダム監督作を初めて観ましたが、他の映画も観たいなと思いましたね。脳みそのどこを刺激したら、こんな映画を撮れるんでしょうか。全く意味がわかりません。

試写で映画を観るとき、ネタバレを禁じられることがしばしばあります。この映画に関しては、「突拍子もない物語である」(私としては、物語であることすらちょっとまだ咀嚼ができないのですが)ことまでしか言ってはいけない、と結構強めの注意をされています。上にトレーラーを貼ってありますが、これはネタバレを含んでいないので観ても大丈夫です。大丈夫というか、このトレーラーからこの映画の後半の展開を知ることは無理です。

前半と後半がほぼ完全にといっていいほど乖離していて、それを良しとするかどうかは観客の受け取り方次第なので、大いに戸惑いたい方はぜひご覧になってください。そして私と一緒に「意味がわからん」と言いましょう。これは、意味がわからなくても差し支えない映画です。今年のベストにもワーストにもなり得る映画だと思います。はあ、びっくりした。

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