きっと、それは愛じゃない/親が選んだ結婚でいいの?

ラブロマンス
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きっと、それは愛じゃない

What’s Love Got to Do with It?/監督:シェカール・カプール/2022年/イギリス
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マスコミ試写で鑑賞。2023年12月15日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA 他全国公開。

あらすじ:幼馴染が見合い結婚をするらしい。

ネタバレはありません。

ドキュメンタリー映画監督のゾーイ(リリー・ジェームズ)は、幼馴染で医師のカズ(シャザト・ラティフ)が見合い結婚をすると知る。そこで、彼の結婚に関するドキュメンタリー映画を撮ろうとするのだが……。

カズはパキスタン人なんですね。イギリスで生まれイギリスで育っても、周囲から「よその国の人」と認識されているのを気に病んでいるみたい。彼の親戚はけっこうな差別主義者にみえ、「結婚相手は敬虔なムスリムで、肌の色はあまり黒くなくて……」などと言い、ゾーイにも「あなた恋人はいるの? 白? 黒? 黄色?」とか言うわけです。この時点でもう親戚づきあいが難しいし、古い考え方で凝り固まってしまっているのを柔軟な考え方に変えることは無理とわかるわけです。話し合いで解決できることではないの。

カズも「恋愛結婚は50%が離婚するが、見合い結婚なら離婚率6%だから良い」とか「異教徒と結婚するのは言語道断だ」みたいなことを言ったりする。パキスタンとイギリスの文化と宗教の違いといえばそれまでですが……。
そんなこんなでカズへの取材を続けるうち、ゾーイは自分の気持ちに気づいていきます。まあね、わかってた。そうなるのはわかっていました。しかし時すでに遅し。さてこれからどうなるのでしょうか。

宗教と人種、文化の違いから起きるすれちがいと、愛というものについての物語で、あんまり観たことがない恋愛映画だなと思いますね。けっこう踏み込んで描かれていると思います。ゾーイが撮った映画についても、想像していた方向には進まないあたり、面白いなと思いましたね。

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